アーティストの持ち味であるキャッチーなサウンドと、未来的な映像が印象的なこのMV には、頻繁に商品とのリンクが登場する。それのそのはず、「水曜日のカンパネラ」は実際にプリウスに試乗し、「松尾芭蕉なら旅にプリウスを選んでいただろう」というコンセプト、自動車工場を思わせるセット、プリウスの部品名を散りばめた歌詞、車内の静かさを表現した水に漂うシーンなど、すべて試乗体験に基づいて制作されている。
ロッテとの「プリウス試乗味ガム」、ブルーボトルコーヒーとの「プリウス試乗味コーヒー」と意外なコラボレーションを展開してきたこのキャンペーン。この試乗MVでは、車の購入に興味が薄いと言われている、若い世代に、YouTubeを通して、プリウスの試乗を周知できる点が魅力。
Campaignの視点:フォーマット化されやすい試乗コンテンツを、ユニークなコラボレーションという切り口で展開しているのが、興味深い。ブランドとポップカルチャーをうまく橋渡し、双方にとって魅力的なコンテンツとして昇華している点が新鮮。
(文:土山美咲)