Joseph Arthur
2024年2月28日

「ハイリスク・ハイリターン」のWhatsApp

パーソナライズ化が重視される時代、マーケターは世界で最も人気が高いコミュニケーションチャネルの1つを見逃していないだろうか。

「ハイリスク・ハイリターン」のWhatsApp

* 自動翻訳した記事に、編集を加えています。

ソーシャルメディアプラットフォームの広告でいつも話題になるのは、TikTok(ティックトック)やインスタグラムだ。WhatsApp(ワッツアップ)が注目されることはほとんどない。ワッツアップの主機能はコンテンツプラットフォームではなく、チャットサービス。しかもエンドツーエンドでデータは暗号化されている。マーケターにとってオーディエンスへのリーチが難しいからだろう。

だが、誕生から15年になるワッツアップは消費者の間で非常に人気が高く、ユーザーから高いエンゲージメントを得ている。カスタマーエンゲージメントプラットフォーム「Twilio(トゥイリオ)」の調査によれば、「友人との交流にワッツアップを使う」と答えた人は52%で、「家族との交流」では54%、「仕事仲間との交流」では36%。どのプラットフォームよりも高い数値を示した。

家族や友人、仕事仲間とコミュニケーションを取る際、どのチャネルを使うか尋ねたトゥイリオの調査

 

であるなら、広告主は消費者との関係強化のため、もっとワッツアップを活用すべきなのか。

トゥイリオの調査報告書は、ブランドエンゲージメントに関し、マーケターがワッツアップでユーザーの嗜好を刺激し、消費者とより活発にインタラクトできる機会は増えていると記す。それは単に、消費者にDMを送りつけることではない。

消費者の半数以上(57%)はワッツアップのような個人的チャネルを「守るべき」で、52%は「パーソナルであるべき」と考える。

このデータは当然ながら、コンテンツがカギになることを示す。半数の消費者は、こうした個人的なスペースに「全く関係のない広告を送り付けられるのは容認できない」と答えている。

しかしながら消費者は、マーケターが考える以上に、ワッツアップでブランドからコンテンツを受け取ることに前向きだ。ブランドとの交流で最も使われるチャネルはEメールで、38%。ワッツアップは22%で、他のソーシャルメディアは19%だった。

ブランドと関わる際、どのようなチャネルを好むか尋ねたトゥイリオの調査

 

興味深いのは、回答者の41%が「個人的コミュニケーションチャネルのメッセージがハイパーパーソナライズ化されていれば、より受け入れやすい」と答えていることだ。

これはワッツアップの広告が「ハイリスク・ハイリターン」であり、パーソナライズ化がいかに重要かを示している。

今の時代、消費者は適切な広告を期待する一方、自分のデータの共有にはこれまで以上に慎重だ。ゼロパーティデータやファーストパーティデータのパーソナライズ化された活用が、ブランドにとっては差別化と成功のカギと言えよう。

 

提供:
Performance Marketing World

関連する記事

併せて読みたい

1 日前

トランプ再選 テック業界への影響

トランプ新大統領はどのような政策を打ち出すのか。テック企業や広告業界、アジア太平洋地域への影響を考える。

1 日前

誰も教えてくれない、若手クリエイターの人生

競争の激しいエージェンシーの若手クリエイターとして働く著者はこの匿名記事で、ハードワークと挫折、厳しい教訓に満ちた1年を赤裸々に記す。

2024年11月15日

世界マーケティング短信:化石燃料企業との取引がリスクに

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2024年11月13日

生成AIはメディアの倫理観の根幹を揺るがしているか?

SearchGPT(サーチGPT)が登場し、メディア業界は倫理的な判断を迫られている。AIを活用したメディアバイイングのための堅牢な倫理的フレームワークはもはや必要不可欠で、即時の行動が必要だとイニシアティブ(Initiative)のチャールズ・ダンジボー氏は説く。