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ユーチューブ、摂食障害の引き金となる動画を制限
ユーチューブは先日、摂食障害に関連するコンテンツのガイドラインを変更すると発表した。以前から摂食障害を助長するようなコンテンツを削除するポリシーはあったが、今回はこれをさらに拡大し、視聴した人々の行動を誘発しないよう努めていく。具体的に「真似できる行動」としてパージング(嘔吐や下剤・利尿剤を使いて食べ物を排出すること)や極度のカロリー制限、体重に基づいたいじめなどを挙げ、これらを禁止する。
また摂食障害を乗り越えた体験談や教育的コンテンツも、18歳以下の視聴が制限される可能性がある。「あるクリエイターの摂食障害から回復する動画は、視聴者を勇気づける重要な会話のきっかけとなることもあれば、逆に発症の引き金となることもあります」と、その理由がブログに記されている。大人よりも比較的真似をしやすい若年層を守るため、「第三者の専門家と協議し、適切なバランスを取るために年齢制限を設けました」。
他には、摂食障害に関する動画に「精神的危機に関する情報パネル」を導入する。これは摂食障害に関する単語をユーチューブで検索すると、アクセスしている国のメンタルヘルス支援組織(日本では「摂食障害全国支援センター」)からのリソースや情報を、検索結果の一番上に表示するというものだ。
バズフィード、ニュース部門を閉鎖へ
インターネットメディアの「バズフィード(BuzzFeed)」が、赤字が続くニュース部門を閉鎖すると発表した。全従業員の15%にあたる180名を削減する計画だという。ニュース事業は今後、2020年に買収したハフポスト(HuffPost)に集約される。
ジョナ・ペレッティCEOは「彼らの仕事と使命をとても愛している」ために過剰投資という誤った判断をしていたことを認めた。「ソーシャルメディアのための良質で無料のジャーナリズムを支えるために必要な、配信や財政支援を巨大プラットフォームがしないということを、受け入れるのが遅くなりました」。
同メディアは2021年、中国政府が新彊ウイグル自治区に建設した収容施設を衛星写真などを駆使して報道し、ピュリッツァー賞を受賞している。
AIが描く2つのシナリオ WWF
世界自然保護基金(WWF)はアースデイ(4月22日)に先立ち、英国で絵画の展示会を開催した。J.M.W.ターナーやジョン・コンスタブルなどロマン主義を彷彿とさせる画風だが、作成したのはAI。20点ほどの作品に描かれるのは、自然保護をした場合としなかった場合の、英国の風景がどうなるかを予想した風景だ。オンラインの展示はこちらから5月7日まで見ることができる。企画・制作はアンコモン・クリエイティブ・スタジオ(Uncommon Creative Studio)。
【お知らせ】
来週は「世界マーケティング短信」の配信をお休みします。
(文:田崎亮子)