夏が終わると店先には仮装用の衣装や、カボチャのジャック・オ・ランタンを模したお菓子、デコレーショングッズが並び、日本でもすっかり市民権を得たハロウィン。グーグルによると、ここ数年で「ハロウィン」というワードの検索数はグーグル、ユーチューブ共に増加しているという。
興味深いのが、「ハロウィン」と一緒に検索されるキーワード(以下の図)だ。学校や職場で仮装したり、お菓子をもらいに子どもたちが近所を練り歩くなど、一大イベントとして定着している米国では、衣装関連(専門店の名前や仮装のアイデアなど)や、ジャック・オ・ランタンのアイデアなどといったキーワードが上位を占める。
一方で日本では、テーマパークやイベント、地名などのキーワードが多い。これは日本におけるハロウィンが、イベントに出掛けていく意味合いが強いことを象徴している。また、ハロウィンの日時や、「トリック・オア・トリート」というセリフの意味を調べるワードもランクイン。知名度が上がったハロウィンだが、行事の由来や意味はまだよく知られていないことを物語っている。
なお、グーグルによると「ハウツーを調べる際にユーチューブを検索する人が増えている」とのことだが、ハロウィンについても同様の傾向が見られる。ハロウィンのメイクアップや衣装、お菓子の作り方を調べるのにあたって、動画は画像やテキストよりも手順が分かりやすく、イメージをつかみやすい。衣装やパーティーで趣向を凝らす人が増えるほどに、ハウツーものの動画は今後ニーズが高まっていくと考えられる。
(文:田崎亮子)