今回、同社に新たに採用されたのはRx(リアクティブエクステンション)とコンシューマーヘルスケア事業を牽引していく2人のクリエイティブ。
医療用医薬品ビジネスのグループ・クリエイティブディレクターに就任したのは、柿並俊介氏。以前はビーコンコミュニケーションズ(現在はピュブリシスグループの一員)でクリエイティブディレクターを務めていた。
マッキャンヘルスのクリエイティブディレクターとしてコンシューマーヘルス部門に注力するのは、谷口昇司氏。前職は大広のクリエイティブ兼アートディレクター。
両氏ともにカンヌライオンズやスパイクスアジアといった広告界の名だたるアワードで受賞歴がある。ヘルスケア分野のマーケティングではクリエイティビティーが最優先されていない感があるが、特許権の存続期間問題やブランド差別化の必要性といった要因から、市場は徐々に変化しつつある。マッキャンヘルス・ジャパンのジャック・ブレーキー代表取締役社長は声明の中で、「今後はクリエイティビティーをビジネスの中核に据えていく」と述べた。
マッキャンは今年のカンヌライオンズのヘルス・アンド・ウェルネス部門で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に関する啓発を行う社団法人「End ALS」のために制作した動画「Still Life」で銅賞を獲得したばかり。同部門では電通と博報堂も銅賞に輝いている。
(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)