BBDO ジャパンが、禁煙補助剤「ニコレット」の日本市場におけるクリエイティブを担っていくことになった。同社によれば、ニコレットがグローバルに展開する「Do something amazing(素晴らしいことをやろう)」というキーワードに基づいたローカライズを行い、「ブランドを活性化し、具現化していく」という。キャンペーンでは、ニコレットで実際に禁煙に成功した人々のストーリーを紹介していく。
「タバコを止めることは、喫煙者にとってはいまだに大きなチャレンジ。ですから彼らに禁煙を奨励し、強い意志を持ち続けられるようなキャンペーンを創出しなければなりません。そのためには人を理解し、思いやる姿勢が必要です」と語るのは、BBDO ジャパンCEOのトニー・ハリス氏。
ニコレットの国内市場での目標値や予算といった詳細に関しては、BBDOジャパンは明言しない。ニコレットは2001年に日本で初めて発売された、店頭販売用の禁煙補助製品。ガムやタブレット、飴、吸入器、経口・点鼻スプレーといった品々があり、販売は武田製薬が行っている。
ユーロモニターによる最近の調査では、日本でも健康志向の高まりで禁煙をする人々が増え、2015年の国内タバコ市場は大きく落ち込んだ。タバコ会社はフレーバー付きタバコなどの新規商品の導入で、売上の減少に対応している。その一方、電子タバコの人気は高まっており、「リキッド」や「アトマイザー(変霧器)」といった関連製品のテスト市場のようになっているのが現状だ。
BBDOジャパン はジョンソン・エンド・ジョンソンのバンドエイドと「ボディケア」ブランドのクリエイティブも担当する。新たな提携の下で生まれるクリエイティブは、10月に発表される予定。
(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳:PTGSI 編集:水野龍哉)