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新型ウイルス拡散に、ブランドが行動を起こす
中国発の新型コロナウイルスが世界的に流行する中、さまざまなブランドが中国への支援を表明している。LVMHグループは27日、中国紅十字会に230万米ドルを寄付する他、必要な物資を欧州で集めて支援すると発表。グッチやサンローランといったブランドを擁するケリングも110万米ドルを寄付した他、ロレアル(72万米ドル)、エスティ ローダー(30万米ドル)も寄付することを発表した。
中国IT大手のアリババは、アプリからアクセス可能な遠隔医療の基盤を整えた他、ベンダーがマスクなどの商品の価格をつり上げないよう阻止している。Perfect Diary(コスメ)やNeiwai(インナーウェア)といったブランドも、応援メッセージや身を守る方法などをオンライン上に投稿した。これらのアクションに対する生活者からの反応は、その支援規模の大小にかかわらず、良いものが多いという。
フェイスブック、プライバシー保護の新機能を発表
データプライバシーデーである1月28日にフェイスブックは、プライバシー対策ツール「Facebook外のアクティビティ」を発表した。これはユーザーが、フェイスブック以外のアプリやウェブサイトで実施したアクティビティについて、フェイスブックに提供されている個人情報を把握・管理できる機能だ。フェイスブックアカウントを使ってアプリにログインしたり、商品を購入したりといった行動が含まれる。だが、一部のアクティビティについては「技術用や精度上の理由から」表示されないとも公式サイトに記載されている。
WARCメディアアワード、受賞作品が決定
今年で4年目を迎える「WARCメディアアワード」の全部門の受賞作品が発表された。4部門のグランプリ作品をご紹介する。その他の受賞作品についてはこちらから。
Effective Channel Integration部門でグランプリを獲得したのは、中東で子ども服を販売するBabyshopが展開した「Al Umobuwah」。アラビア語で「Parenthood(親であること)」に当たる言葉「Al Obuwah」には、父親しか含まれていない。このことに着目し、父親と母親の両方を言い表す新語「Al Umobuwah」を言語学者と共に作りだし、その普及に努めた。
Effective Use of Tech部門のグランプリは、人工知能を活用したFoxtel(豪州の有料テレビ会社)のクリケット試合予測だ。他局では無料で放送しているクリケットの試合を、同社の有料プログラムに切り替えてもらうための施策で、最長5日間も行われるという試合を人工知能「モンティ」が予測し、見どころを見逃さないよう、モバイルやOOHで告知してくれるというもの。
Effective Use of Data部門でグランプリを獲得したのは、VANS(スニーカーブランド)がインフルエンサーを起用して実施したキャンペーン「Not Just One Creator」。自由度の高いカスタマイズが可能な同社スニーカーの認知度向上のため、タトゥーアーティストや詩人など多様なインフルエンサー16名が制作したスニーカーを、インスタグラムを通じて発信した。
Effective Use of Partnerships & Sponsorships部門でグランプリを獲得したのは、Skoda(チェコの自動車メーカー)がStrava(フィットネストラッカーアプリ)と共に、英国で展開した「#ThisIsOurTime」。女性は参戦できないツール・ド・フランス(自転車ロードレース)で、レース前日に女性サイクリストのチームが、同じコースを走行して男女平等を訴えた。
(文:田崎亮子)