Staff Reporters
2024年5月21日

パワーリスト2024:濱松幹昌(日産自動車)

日産自動車の革新的な精神を、戦略的なキャンペーンやパートナーシップを通じて打ち出してきた濱松幹昌氏は、ブランドの存在感を世界的に高めている。

パワーリスト2024:濱松幹昌(日産自動車)
パワーリスト2024
APACベストマーケター50
#AuthenticLeaders 

濱松幹昌 

グローバルブランドストラテジー&マーケティングエンゲージメント本部 副本部長 
日産自動車
初選出

日産自動車でグローバルブランドストラテジー&マーケティングエンゲージメント本部 副本部長を務める濱松幹昌氏が、電気自動車(EV)への移行を牽引するリーダーシップと戦略的手腕を評価され、Campaign Asia-Pacificの「パワーリスト」に初選出された。

TBWAやサーチ&サーチ(Saatchi & Saatchi)といったエージェンシーや、テンピュール・シーリー(Tempur Sealy)など、国境や業界を横断した経歴を持つ濱松氏は、クリエイティビティーと戦略的インサイトの融合が特徴だ。

特に自動車産業が電動化とデジタルインテグレーションへと舵を切る昨今、さまざまな経験を統合し、日産ブランドを世界的な舞台で拡大する役割を担っている。

濱松氏は精度の高いマーケティングと、グーグルやフェイスブックといった大手企業とのパートナーシップを戦略の中枢に据えており、日産のデジタルフットプリントを強化し、データ主導型のインサイトを通じてエンゲージメントを促進している。

電気自動車のフォーミュラカーによるレースシリーズ「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」が2024年に日本で初めて開催され、日産のフォーミュラEチームも参戦。また2030年まで継続して参戦することも発表し、2030年までの電動化計画を力強く推進していく。

濱松氏のビジョンは、日産車にスポットライトが当たった『グランツーリスモ』の公開など、映画の世界にも及ぶ。マンチェスター・シティ・フットボール・クラブとのパートナーシップや、電気自動車で北極から南極までを約9カ月間で走破するという「Pole to Pole」プロジェクト も、革新的なパートナーシップのアプローチの良い例だ。

マーケティングの成功のみならず、濱松氏はDEI(多様性、公平性、包摂性)にも尽力する。障がいを持つ人々のスポーツ活動への参加を支援する「Nissan Possibilities Project」に力を注ぐ他、世界広告主連盟(WFA)のアジア諮問委員会のメンバーとして、アジア太平洋地域のマーケティング業界にも貢献している。

パワーリスト2024
APACベストマーケター50
#AuthenticLeaders 

 

関連する記事

併せて読みたい

4 日前

世界マーケティング短信:オムニコムがインターパブリックを買収

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2024年12月11日

広告のインクルーシビティー、その現在地

テック企業「XRエクストリームリーチ」がAIを活用し、100カ国以上の約100万本の広告表現を分析した。広告のインクルーシビティー(包括性)は、今どのような状況なのか。

2024年12月11日

エデルマンが人員削減 岐路に立つPR業界

PR業界が転換期を迎えている。CEOや経営陣の上級顧問のような存在になろうという目標を達成したが、今ではこの増大した責任を果たすことが求められており、厳しい決断を迫られている。

2024年12月06日

世界マーケティング短信:世界の広告費成長率、2025年は+5.9%と予測

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。