Ryoko Tasaki
2021年5月10日

手の質感だけで、パートナーを当てることはできるか?

不二ラテックスのコンドームブランド「SKYN(スキン)」が、繊細かつ親密なふれあいというテーマを、おだやかなトーンで表現した新キャンペーンを公開した。制作はウルトラスーパーニュー。

「やわらかい愛情が、ふたりをつなぐ。」と題された動画では5組のカップルが、目隠しした状態で相手の手を触り、パートナーを当てることができるか試す。女性は5人全員が、男性は5人中2人がパートナーを正しく選ぶことができた。

科学的に何らかの結論を導くのに十分なサンプル数とはいえないが、興味深い結果ではある。5組それぞれの様子をおさめた動画もブランドサイトに公開されており、似た触り心地の手に悩む様子や、目隠しを取る瞬間の緊張感が伝わってくる。そして「肌で感じる愛情」という、この製品の訴求ポイントを適切に表現している。

「文化的感受性を尊重することは、効果的なブランドキャンペーンの制作にあたって不可欠」と語るのは、ウルトラスーパーニューの共同設立者兼CEOのマーク・ウェスリング氏だ。「作りたかったのは、洗練されていて感情に訴えかけてくる、魅力的な作品。ターゲットとなるオーディエンスの心に響き、同時に日本の文化を尊重するものにしたいと考えていました」

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

4 日前

世界マーケティング短信:ジャガーのブランド刷新、波紋を呼ぶ

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2024年11月28日

エージェンシー・オブ・ザ・イヤー2024 日本/韓国:結果発表

Campaign Asia-Pacific主催「エージェンシー・オブ・ザ・イヤー2024 日本/韓国」の、受賞者/受賞企業が発表された。

2024年11月28日

若手クリエイターへのメッセージ 「歩みはゆっくりでも大丈夫」

若手クリエイターの悲痛な告白に対し、エージェンシーのCEOが共感と、実用的で実行可能なアドバイスを寄せた。

2024年11月27日

エージェンシーモデルを再考し、効率化を

現在の広告業界に対する不満は依然くすぶっている。人材とクリエイティビティー、そしてそれらの成長を妨げるシステムを再考して変革を実現すべし、と識者は唱える。