David Blecken
2018年8月08日

ユナイテッド エンターテイメント グループ、アジア進出の拠点として日本支社設立

米国を拠点とするエージェンシーが、世界的な二大スポーツイベントを控える日本に進出する。

博報堂やレッドブルで経験を積んだ文原徹氏がマネージング・ディレクターに就任
博報堂やレッドブルで経験を積んだ文原徹氏がマネージング・ディレクターに就任

エデルマン傘下のマーケティングエージェンシー「ユナイテッド エンターテイメント グループ」(本社ニューヨーク、以下「UEG」)が日本法人を設立。アジア市場への進出を果たした。

同社が発表した声明によると、都内に設立したUEG東京オフィスは、アジア市場の中心拠点となる。UEGはエンターテインメント、スポーツ、ライフスタイル分野に特化しており、ラグビーワールドカップや2020年東京五輪の開催を控えて急成長する日本に進出したとのことだ。

日本ならびにアジアの事業を統括するのは、マネージング・ディレクターの文原徹氏。博報堂スポーツ事業局を経てレッドブル・ジャパンに転身、アスリートマネジメントを立ち上げた。2016年には、マーケティングコンサルティング会社を設立。MBLのスポンサーシップなど、約20年にわたるスポーツマネジメントの経験がある。

アジア全体のオペレーションは、ニューヨーク本社でグローバル インテーグレーテッド コミュニケーションのプレジデントを務めるマリー・スコット氏が監督する。

UEGは2007年に設立し、エデルマンが2014年に買収。両社は「さまざまな統合的な取り組み」のため緊密に連携していくとの声明を出していた。

UEGはこれまでアシックス、ノースフェイス、アドビ、シェル、スターバックスなどのブランドにサービスを提供してきた。オフィスは他にもロサンゼルス、ダラス、シカゴ、ロンドン、ハンブルクにある。

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

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