* 自動翻訳した記事に、編集を加えています
英国の競争・市場庁(CMA)が、サードパーティCookieの使用を段階的に廃止するグーグル(Google)のスケジュールを遅らせる可能性がある。
CMAはグーグルのプライバシーサンドボックス(Privacy Sandbox)に関する最新の報告書の中で、同社は今のところその公約を遵守しているが、今年後半にブラウザ「Chrome」のサードパーティCookieを完全に廃止する前に、対処する必要がある懸念事項がまだいくつかあると述べている。
この件について、英ハヴァス・メディア・ネットワーク(Havas Media Network) でビッダブル担当責任者を務めるポール・ブランド氏は「進展がある一方で、多くの疑問が積み残されたままであり解決策が必要なのは明らか。その背景にあるのは、提案されたCookie廃止の期間が比較的短いように感じられることです」とコメントした。
「したがって、これはCookieレスの実現に向けて解決すべき課題に対処するための、待ち望まれていた業界、CMA、グーグル間での建設的な対話です」。
サードパーティCookie廃止に先立ち、CMAはグーグルに対して具体的に以下の4点を求めている。
- 「Googleアド マネージャーを含む同社の広告製品およびサービスの、既存市場での地位を強化するような方法で、プライバシーサンドボックスの提案を設計、開発、または使用しない」ようにすること。
- 他のプライバシーサンドボックスのツールに関する、特定の設計上の問題に対処すること。たとえば、関連性のあるターゲティングのための代替案「Topics API」が小規模なアドテク企業にどのような不利益を与える可能性があるか、そしてTopics APIのトピック分類を誰が管理するのか(外部の業界団体が管理すべきだとCMAは提案している)。
- プライバシーサンドボックスの長期的なガバナンス体制を明確にすること。
- プライバシーサンドボックスのツールの、将来的な開発について保証を与えること(業界のステークホルダーとのエンゲージメントを継続するというコミットメントを含む)。
CMAは「このことは、プライバシーサンドボックスの導入は進められないと我々が考えているという意味ではありません」と表明している。しかし業界内には、懸念が和らぐには予想以上に時間がかかると考えている者もいる。
ムーブメント・フォー・アン・オープン・ウェブ(Movement for an Open Web)の共同設立者、ジェームス・ローズウェル氏は次のように述べている。「この報告書は、グーグルにとって大きな痛手です。そつの無い文言の裏で、サードパーティCookie廃止の前にグーグルが対処する必要のある、重大な懸念事項が少なくとも39分野にわたることが指摘されています」。
「CMAは『我々の懸念が解決されるまで、グーグルはサードパーティCookieの廃止を進めることができない』と述べています。CMAは明言こそしていないものの、良識ある読者であれば、これらの問題が今後数年で解消できると考える人はいないでしょう」。
報告書が提起した懸念事項には他にも、プライバシーサンドボックスのツールが、現在のアドテクノロジーの使用事例やビジネス慣行をすべてサポートしているわけではないという事実がある。
そのため、広告費がオープン・ディスプレイ市場から、膨大なファーストパーティデータにアクセスできるグーグル、メタ(Meta)、アマゾン(Amazon)のような「ウォールド・ガーデン」へと流れていく可能性がある。
ディスプレイ広告のプロバイダー「クリテオ(Criteo)」で最高プロダクト責任者を務めるトッド・パーソンズ氏は 「一般的な広告の使用事例をサポートする代替案を提供しないままサードパーティCookieを廃止することで、デジタル広告の予算はさらにグーグルへと引き寄せられ、エコシステムの競争力と健全性に悪影響を及ぼす可能性が高いでしょう」と語る。
プライバシーサンドボックスに関するCMAの次回の報告書は4月末に予定されている。Chromeユーザーの1%(約3,200万人)のCookieが無効化される現在のテスト期間について、最新情報が提供される見込みだ。
「GoogleとCMAの間で何が起ころうとも、常に進化する市場において、Cookieが廃止になるという事実は変わりません。そのため、いかに困難な道のりであろうとも、倫理的かつ透明性のある方法で市場の移行に適応できるソリューションを、この業界が持つことが重要なのです」(ブランド氏)。