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職場のがん患者支援支援、キャンペーン企画の募集が始まる
ピュブリシス・グループが立ち上げた「ワーキング・ウィズ・キャンサー(Working With Cancer)」が、がんに対する職場での偏見をなくし、不安の軽減に役立つキャンペーンのアイデアを募集している。キャンペーンは2024年のワールドキャンサーデー(世界対がんデー、2月4日)と、その翌週に開催されるスーパーボウル(2月11日)に向けたもの。締切は9月15日で、10月末に結果が発表される。
「ザ・ビッグC」と称されたこのコンテストにはピュブリシスの他にもWPP、オムニコム、インターパブリック、エデルマンが携わっており、カンヌライオンズにて発表された。審査員はこれらの広告大手5社でクリエイティブや戦略を担当するシニアレベルが担当し、カンヌライオンズの審査システムによって受賞作品を決めていく。また、1億米ドル相当のメディア費が寄付されることが、既に決まっている。詳細はこちら(英語)。
ワーキング・ウィズ・キャンサーは、ピュブリシスのアーサー・サドゥンCEOが2022年春にがんを患ったことがきっかけで立ち上がった。今年のカンヌライオンズで、ヘルス・グランプリ・フォー・グッドを受賞している。
ベイン、ベンチャー支援会社のAPAC部門を買収
米コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニーは、レインメーキングのアジア太平洋地域(APAC)部門を買収する計画を発表した。レインメーキングは2007年にコペンハーゲンで複数の起業家が立ち上げたベンチャー支援会社。2017年にAPAC部門を設立し、域内ではシンガポール、大阪、ソウルに事務所を構える。買収は7月末までに完了する予定で、買収額は明かされていない。
ベインは2022年4月、起業家をシードステージからスケールまで支援するサービス「ネクスト」を立ち上げており、今回の買収によってこの事業を強化したい考えだ。ベインのAPAC担当マネージングパートナー、サティシュ・シャンカール氏は「この地域、特にシンガポールは新事業を立ち上げる人材や多国籍企業を魅了し続け、イノベーションのハブとして活気にあふれています」とコメント。ベインのイノベーション&デザインのケイパビリティー(組織としての強み)の強化において、買収は重要なステップだと語った。
近年は大手コンサルティング会社がM&A領域に進出する傾向があり、Droga5(2019年からアクセンチュア傘下)やACNE(2017年からデロイト傘下)などマーケティング&コミュニケーション企業を買収する例も少なくない。
メッシ選手、バドワイザーの女子W杯キャンペーンに登場
今月20日から1カ月にわたり、FIFA女子サッカーワールドカップが豪州とニュージーランドにて開催される。史上最多の32チームが参加する今大会に合わせ、バドワイザーがグローバルキャンペーンを開始した。
動画には、2022年のカタール大会でアルゼンチンを優勝へと導いたリオネル・メッシ選手が登場。「次は誰?」と問いかける同氏が眺めるのは、バドワイザーのコンテナに映し出された2019年の女子W杯の映像だ。企画・制作はワイデン+ケネディ。
アジア太平洋地域のイノベーションをリードし、輝かしい実績を上げた女性40名を選出するCampaign Asia-Pacificの「Women To Watch 2023」のエントリー受付が、今年も始まりました。詳しくはこちら(英語)。
(文:田崎亮子)