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若者のパンデミック情報への接し方
COVID-19関連の情報の多さに圧倒されている若者は58.32%、パンデミックのニュースに注意を払うことをやめた若者は51.99%であることが、ワンダーマン・トンプソン、メルボルン大学、ポールフィッシュ(Pollfish)、世界保健機構(WHO)が24カ国の18~40歳、約23,500人に実施した調査で明らかになった。メディアはすべての情報を伝えていない(59.34%)、政府は全体像を示していない(57.11%)と感じる若者も、それぞれ6割近くに上る。
ソーシャルメディアやメッセージングプラットフォーム上で虚偽の情報が流れてくる可能性について59.08%が「高く認識している」と回答し、シェアする際には7割強(「常に確認」40.76%+「大抵は確認」36.63%)が、情報の信憑性を確認しているという。一方で、誤った情報がシェアされているのを発見した際に、コンテンツを報告すると回答した人はわずか24.39%、コンテンツについてコメントするとした人は19.33%で、無視すると回答した人(35.07%)が両者を上回った。
アートシンキングで次世代型の人材育成、8月より
博報堂とアルスエレクトロニカ(Ars Electronica)は8月より、アートシンキングを体系的に学べるオンラインプログラム「アートシンキング・スクール(ART THINKING SCHOOL)」を提供する。未来社会に対峙する独創力や思考力、ファシリテーション技術を学ぶことができ、対象となるのは企業の経営企画や新規事業開発、マーケティング、R&D、人材開発などの次世代リーダー。通常プラン(原則3カ月間)の他にライトプラン(各回ごとの参加)も用意される。アルスエレクトロニカはオーストリアに拠点を置くクリエイティブ機関で、博報堂とは2014年から提携している。
オートリー、成長の要は社内クリエイティブチーム
スウェーデン発のオーツミルクブランド「オートリー(Oatly)」が19日、新規株式公開(IPO)の目論見書を公開した。この中には、同社にとってクリエイティブがいかに大切なものか明記されている。
「創造性は、オートリーブランドの中核」という文章に続いて、受賞歴のある社内クリエイティブチームがロイヤルカスタマーの育成に貢献していること、顧客とのコネクションや信頼感の醸成も同業他社を上回っていることが記されている。またブランドの開発と維持にはクリエイティブチームに大きく依存しており、彼らを失うと代替が困難で時間がかかることや、業績に悪影響を及ぼす可能性についても触れている。同社でマーケティングとブランディングに従事する社員は、昨年末時点で51名。目論見書には、同社のパッケージや広告の事例写真も数多く盛り込まれた。
WPP傘下にデータコンサルティング会社が新設
WPPは27日、クッキーレス時代に対応するデータ&テクノロジーのコンサルティング新会社「コレオグラフ(Choreograph)」を立ち上げた。GroupMやワンダーマン・トンプソンなどグループ内に在籍中の専門家約700名を集め、クライアント企業によるファーストパーティーデータの作成・管理を支援していく。トップには、GroupMの北米担当CEOであるカーク・マクドナルド氏が就任する。
過剰なフィルター使用で傷つく自尊心
ダヴ(ユニリーバ)が、ソーシャルメディアによって傷ついた自尊心を取り戻そうと呼びかける動画「リバース・セルフィー(Reverse Selfie)」を公開した。髪型やメイクがゴージャスな一人の女性の自撮り写真に、称賛のコメントや「いいね!」が集まっている。だが時間を逆戻ししていくと、1人の少女がフィルターを駆使して作り上げた虚像だったことが明らかに。パンデミックによって人々のスクリーンタイムが増え、状況は悪化しているのだという。制作はオグルヴィ。
(文:田崎亮子)