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ワンダーマン・トンプソンとVMLY&Rが統合
WPPは、傘下のクリエイティブエージェンシーであるワンダーマン・トンプソンとVMLY&Rを2024年1月1日付で統合すると発表した。統合後の社名はVMLとなり、64市場に30,000人超を擁する「世界最大のクリエイティブカンパニー」として、「クライアントへのサービス提供における大きな進化」を目指していく。
グローバルCEOにはジョン・クック氏(VMLY&R グローバルCEO)、グローバルプレジデントにメル・エドワーズ氏(ワンダーマン・トンプソン CEO)が就任する。クック氏は「強いブランドや事業を構築していくには、ブランド体験、コマース、顧客体験が相互につながる必要があります」とコメント。エドワーズ氏も、両組織の強みが合体する適切なタイミングであり、前例の無い規模だと語り、「世界中のあらゆる主要市場で、最新のマーケティングの未来を形作っていけることは、非常に心躍ること」と述べた。
WPPのマーク・リードCEOは「AIやテクノロジーがマーケティングに変容をもたらし、世界中のクライアントが顧客との関係性をシンプルにしようとしている今日の世界では、規模が重要」と語る。
グーグル、2024年にサードパーティCookieを段階的に廃止
グーグルは、サードパーティCookie廃止に向けた具体的なタイムラインを明らかにした。2024年第1四半期にはChromeユーザーの1%のサードパーティCookieを無効化し、同年第3四半期の半ばまでには全ユーザーについて完全廃止する。
同社でプライバシーサンドボックスのデベロッパー・リレーションズを担当するローワン・ミアウッド氏はブログに「サードパーティCookieの無効化と廃止は、大きなチャレンジ。サインイン、不正防止、広告、そしてサードパーティのリッチコンテンツの配信において重要な役割を果たすためだ。しかし一方で、サイト間での追跡も可能にしていた」と記す。プライバシーサンドボックスによって、サイト間の追跡を削減しつつ、オンラインのコンテンツやサービスに誰でも自由にアクセスできる機能を保っていく考えだ。
サードパーティCookieの廃止はこれまで何度か延期されてきたが、広告主がCookieレスに対応できているか否かに関係なく、来年にはCookieが無効なユーザーが段階的に増えていく。
プレッシャーに押しつぶされそうな少女へのメッセージ ナイキ
女の子の権利やエンパワーメントを目的に定められた「国際ガールズデー」(10月11日)に合わせて、ナイキが動画を公開した。
学校の課題や進路、SNSでの評価などのプレッシャーに葛藤する主人公が、過去にタイムスリップし、さまざまな時代の女性たちが感じてきたプレッシャーを目の当たりに。悩んでいたのは自分だけではないと知り、スポーツを通じて解放されていく様子を描く。清水梨紗選手(サッカー日本女子代表)、湯浅亜美選手(ブレイクダンサー)、藤井雪凛選手(スケーター)などのアスリートも登場する。企画はワイデン+ケネディ トウキョウ、制作はパーク・ピクチャーズ(Park Pictures)とAOI Pro.。
(文:田崎亮子)