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X(旧ツイッター)、ブランドパートナーシップ職を募集
X社(旧ツイッター社)が米国とカナダで、ブランドパートナーシップ職を募集している。同社の採用サイトにはメールアドレスが記載されているのみだが、複数の社員がリンクトイン(LinkedIn)上でクリエイティブスペシャリスト、ストラテジスト、プログラムコーディネーターなど、プラットフォーム上でのキャンペーン展開にあたってブランドやエージェンシーを支援する人員を募る。
今回の求人は、広告主をプラットフォームに呼び戻すための取り組みとみられる。イーロン・マスク氏が2022年秋に買収し、今年春には米NBCユニバーサルからリンダ・ヤッカリーノ氏をCEOに迎えた同社だが、今年6月の広告収入は前年同期と比べ59%減少したと推定されている。
今年8月には広告主に向けて、コンテンツとの適合性を満たした広告配信を可能にする「センシティビティ設定」や、インテグラル・アド・サイエンス社と提携したブランドセーフティー機能などを発表している。また、クリエイター向けの広告収益分配プログラムや、新しいキャンペーンに1000米ドル以上を費やした中小企業には1回限りの広告クレジットを250米ドル分提供すると発表するなど、広告主の呼び戻しに注力している。
電通グループ、ドイツのRCKT社を買収
電通グループが、ドイツのエージェンシー「RCKT社」を買収した。Dentsu Creative(同社の海外市場におけるクリエイティブエージェンシーブランド)にRCKT社を加えることで、ドイツ市場におけるクリエイティブコンテンツ制作、デジタルマーケティング、エンプロイヤーブランディング(雇用者としてのブランディング)、UI・UX、顧客体験、コミュニケーション戦略などのサービス提供を強化する。
RCKT社は2015年に設立したデジタルファーストのエージェンシーで、クリエイティビティーを用いて顧客企業のサステナビリティー、エンプロイヤーブランディング、従業員体験、プロダクトイノベーション支援などのサービスを提供している。今回の買収によって電通グループは、カスタマージャーニー全体を通じて統合されたソリューションを顧客に提供するという戦略の強化を目指す。
ハヴァスの日本担当CEOにダレル・ネルソン氏が就任
ハヴァス・グループは、日本市場を担当するCEOとしてダレル・ネルソン氏を任命した。同日にはタイ担当CEO、その前日にはマレーシア担当CEOも発表された。
ハヴァスのグローバルCEO兼チェアマンであるヤニック・ボロレ氏は最近Campaignのインタビューに応じ、第2四半期の事業成長率はアジア太平洋地域(+7.6%)が北米(+5.5%)や欧州(+3.4%)を上回り「21世紀がアジアの世紀となるのは明らか」と述べた。「最も急速に変化する地域であるため、私たちはこの地域に多額の投資を行っています」。
ネルソン氏はAKQAの東京オフィスでナイキ担当デジタルディレクターやデジタル担当リーダーなどを経て、2016年からハヴァス・グループに参加。直近ではハヴァス・ジャパンのバイスプレジデント兼カルチャー&コンテンツのグローバルヘッドを務めた。
エアビー、ホテルに対抗するキャンペーンを開始
世界中で旅行市場が回復の兆しをみせる中、エアビーアンドビー(Airbnb)が新しいグローバルキャンペーンを開始した。公開された2本の動画で訴求するのは、ホテルよりも優れた選択肢であるというメッセージだ。アニメーション制作はバック(BUCK)。キャンペーンは8月下旬からは米国とカナダで実施し、その後は豪州や英国などでも展開していく。
「ようやく子ども抜きで旅行できるというのに、なぜもっと多くの子どもたちがいるホテルに滞在するのでしょうか?」
「友人たちと旅行に行くのに、離れて過ごすためにわざわざホテルの4部屋分の料金を支払う必要はあるでしょうか?」
(文:田崎亮子)