Ryoko Tasaki
2018年10月24日

電通と博報堂DYメディアパートナーズが、AbemaTVと資本業務提携

2大広告大手との提携で、コンテンツ力の向上や業績改善が期待される。

電通と博報堂DYメディアパートナーズが、AbemaTVと資本業務提携

AbemaTVは23日、電通ならびに博報堂DYメディアパートナーズの資本業務提携を発表した。

AbemaTVは、サイバーエージェントとテレビ朝日の合弁会社として2015年4月に設立。翌4月にはインターネットテレビ局「AbemaTV」が本開局した。ニュース、音楽、スポーツ、ドラマなどのコンテンツを、スマートフォンやタブレットなどから24時間無料で視聴でき、スマートフォンアプリのダウンロード数は3,400万ダウンロードを突破している。

電通と博報堂DYメディアパートナーズはこれまでも「パートナー企業」としてAbemaTVの広告販売を行ってきたが、今回の資本業務提携によって、両社による「広告拡販や、スポーツ、アニメ、映画など多彩で魅了的なコンテンツの調達が進むことを期待」しているとプレスリリース内にある。

サイバーエージェントが60.0%、テレビ朝日が40.0%だった持分比率は、今回の第三者割当増資後によってサイバーエージェント(55.2%)、テレビ朝日(36.8%)、電通(5.0%)、博報堂DYメディアパートナーズ(3.0%)となるが、「AbemaTVはサイバーエージェントの連結子会社として活動」していくとも同リリース内に記されている。

なお、親会社であるサイバーエージェントの株価が反発している(下げ基調にあった相場が急に高くなること)と日本経済新聞が報じている。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

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