※記事内のリンクは、英語サイトを含みます。
ウクライナのエージェンシー、外国からの認知度向上を目指す
2月の軍事侵攻以来、ウクライナの広告会社は主に外国のクライアントからの仕事で売上を立てている。しかし広く世界から認識されるのは容易ではない。そこでクリエイティブエージェンシー「アイ・アム・アイデア(I Am Idea)」と「ラザレフ(Lazarev)」は共に、同国のエージェンシーとの仕事につなげやすくするプラットフォーム「Ukrainian Power」を立ち上げた。
このサイトでは、それぞれのエージェンシーの強みや企業規模、主要クライアント、過去の作品例、受賞歴などを紹介している。「私たちは外国のエージェンシーのライバルになることも、力強いパートナーになることもできます。協力してくれるエージェンシーや企業と協業できれば、ウクライナの新しいクリエイティブ力によって、この業界をより良いものに変えていくことができます」とアイ・アム・アイデアの共同創設者であるイゴール・フィナシュキン氏は語る。
PRメールは長くなるほど無視される傾向
ジャーナリストに送信されたPRメールの開封率は37.7%、返答率は3.3%であることが、PRソフトウェアを手掛けるプロペル(Propel)の最新の調査で分かった。メールは届くと30分以内に確認されることが多く、8割近くが受信したその日に開かれている。返答する場合には4時間以内に行うジャーナリストが大多数だという。
なお、PR専門家が最もよく送るリリースの本文は500~999ワードの長さだが、ジャーナリストからの返答率が最も高いのは50~149ワードのもので、それ以上は本文が長くなるほど返答率が低下していく。
誘い合って番組を視聴する若者たち 博報堂DYM調べ
地上波放送と同時にスマートフォンやパソコンなどでも番組を視聴できる「リアルタイム配信」が、今年4月から民放キー局でも開始された。このサービスの認知率は70.8%、実際に利用した経験がある人は25.1%であることが、博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所の「リアルタイム配信視聴意識調査2022」で明らかになった。年代別では特に10~20代で高く、認知率は75.0%、利用経験率は36.5%に上る。リアルタイム配信を利用する理由として最も多いのは「好きな場所で見たいから」(73.1%)、次いで「一人で見たいから」(65.9%)、「じっくり集中して見たいから」(60.3%)だった。
リアルタイム配信利用者のうち57.6%(10~20代は73.9%)は、好きな番組についての番組リンクをシェアすることがあるという。また、SNSでシェアされた番組リンクをきっかけにリアルタイム配信を見ることがある人は52.7%(同60.4%)。リアルタイム配信をきっかけにテレビでの番組視聴の機会が増えたと、全体の51.9%(同63.9%)が回答している。
電通、消費行動に駆り立てる11の欲望を定義
電通のプロジェクトチームが、人間の消費行動に強く影響を及ぼす感情を「11の欲望(Desire)」として定義した。例を挙げると「他人という鏡に映した欲望(承認&優越)」「無理のない自由への欲望(自由&安楽)」「心身平常運転の欲望(健康&平穏)」などがある。
ニーズ(必要性)、ウォンツ(欲求)、デマンド(需要)のさらに奥に潜む「ほしい/したい」という欲望に訴える施策こそが、消費者の購買意欲を刺激できるとの考えから、分析を行ったという。また、それぞれの欲望の特徴をイメージしやすくするため、考察や消費事例を踏まえ、「欲望」の視点で消費者を分類したクラスター分析も実施した。
【お知らせ】
Campaign Asia-Pacificが主催する「Women To Watch 2022」のエントリー受付が、今年も始まりました。マーケティング、メディア、コミュニケーション領域で活躍するアジア太平洋地域の女性を、毎年選出しております。
エントリーは早期締切日が7月21日、通常締切日が7月28日です。詳しくはこちら(英語)。皆さまからのご応募をお待ちしております(自薦・他薦を問いません)。
(文:田崎亮子)