AOI Pro.(本社:品川区)の代表取締役に1月、潮田一氏が就任する。2015年より代表取締役を務める中江康人氏は、取締役に退く。
潮田氏は1996年、AOI Pro.に入社。日本コカ・コーラ、日産自動車、ナイキジャパン、アディダス ジャパン、大塚製薬、花王、メルセデス・ベンツ日本、ハーゲンダッツ ジャパンなどを手掛け、国内外での受賞実績が多数ある。
2012年に取締役、2017年に副社長執行役員に就任。マレーシアやベトナムの大手映像制作会社のグループ会社化を実現してきた。代表取締役社長への就任について、同氏からのコメントはまだ発表されていない。
中江氏は、昨年1月にTYOと設立した共同持株会社「AOI TYO Holdings」の代表取締役社長COOも兼任しており、来年1月以降も務める予定。AOI Pro.取締役は来年3月、任期満了により退任する予定だと、プレスリリースで発表している。
AOI Pro.のような制作会社がVR(仮想現実)などのテクノロジー事業や、エンターテインメントコンテンツに携わったり、広告主が制作会社と直接取引を行うようになるなど、日本の制作業界は変革期を迎えている。さらに広告界では現在、テレビCMのオンライン化へと移行しつつあり、制作会社の収益にも影響を与えると予想される。
同社が出資・制作した映画「万引き家族」は今年5月、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した。
(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:田崎亮子)