Ryoko Tasaki
2022年8月12日

フェデラー選手、若いファンとの約束をサプライズで実現

テニス界のレジェンドが、かつて約束を交わした若いファンの前にサプライズで登場し、一緒にプレーを楽しんだ。

5年前、ロジャー・フェデラー選手(男子テニスプレーヤー)は全米オープンの会見で、ジズーという愛称のイズヤン・アーマッド君から「僕がプロになったときに対戦できるよう、あと8~9年プレーを続けてもらえませんか?」と尋ねられた。そのときに交わした約束を果たすサプライズ動画を、フェデラーのスポンサーであるパスタブランド「バリラ(Barilla)」が今月公開した。

アーマッド君がコーチと共にスイスのレストランを訪れると、ウェイターが「上司が君のファンで、一緒に写真を撮りたがっている」と伝える。戸惑いながらも応じるアーマッド君に、近くのテニスコートから声援が起こる。「君がある偉大なプレーヤーと対戦するのを見るために、彼らは集まったんだよ」とウェイターが告げると、そこに登場するのがフェデラー選手なのだ。企画・制作はピュブリシス傘下のブーメラン(Boomerang)。

バリラとフェデラー選手が、若いテニスプレーヤーにサプライズを仕掛けたのは、今回が初めてではない。2020年7月には、ロックダウン中に屋上でテニスを楽しむ動画が話題になったイタリアの少女たちに、インタビューを実施。「好きなテニス選手はフェデラー。会うことができたら飛びつくか、ただ舞い上がってしまうかも」「でもサインをお願いするには手を使わなければ。それに“スイス語”も話せないよね」と語る二人の背後から、フェデラー選手が歩み寄る。そして歓喜する二人と、屋上でラリーを行ったのだった。

この時のサプライズには続きがあり、「二人にぴったりの、とても良いサマーキャンプがあった」とフェデラー選手。「ラファ・ナダルアカデミーに話を通してあって、バリラも私もあなたたちを招待したい。だから、早く旅の準備を始めたら? ぜひ楽しんでね」。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

7 時間前

世界マーケティング短信:グーグル裁判に事業分割を含む是正案

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2 日前

燃え尽き症候群に、あなたができること

広告業界で15年以上の経験を持つアナベル・ブラック氏は、静かなる流行病であるバーンアウト(燃え尽き症候群)を明るみに出し、その対処法を早急に転換する必要性を訴える。そして従業員とリーダーの両方に、手遅れになる前に行動を起こすよう促す。

3 日前

CMOの挑戦:日産のイノベーションとブランド変革

大きな変革期にある自動車業界。日産CMOの掲げるテーマは、競争力向上と優位性の確立だ。

2024年10月11日

マーケティング支出には誰もが「懐疑的」:ユニリーバ元CFO

「メディア環境の断片化とコスト構造の変化で、支出の正当性を証明することが難しくなっている」と元CFOは語る。