Tatsuya Mizuno
2024年4月15日

北野武とタッグを組んだ、Canvaの新キャンペーン

グラフィックデザインツール「Canva(キャンバ)」が、新しいキャンペーンを開始した。ショート動画に登場するのは北野武と劇団ひとりという、芸能界でも異彩を放つ2人だ。

キャンバはオンラインで使える無料のグラフィックデザインツールで、デザインの知識やスキルがなくてもプロ並みのデザイン作りを楽しめる。豊富な素材が特徴で、プロのデザイナーが作成した60万点以上のテンプレートや100万点以上の写真、500種以上の日本語フォントに加え、イラストやアイコン、図形、アニメーション素材を備える。

『Make it Unbelievable』と題された今回のキャンペーン動画。冒頭は、黒塗りの高級車内での北野武と劇団ひとりの会話から始まる。「例えば、新しいビジネス。柴犬のスイミングスクール」と、プレゼン資料をひとりに見せる北野武。「これ、誰が作ったんすか?」とひとり。「俺だよ」「ウッソだあ、これ、プロレベルですよ」

突然表情を変え、サングラスをかける北野。信用しないひとりを寂れた空き地に連れて行き、地面に穴を掘らせる。北野がこれまで撮ってきたギャングスター映画の、敵を抹殺するシーンを想起させる。果たしてひとりの運命は……。

制作を担ったのは東京のクリエイティブエージェンシー、ウルトラスーパーニュー(UltraSuperNew)。クリエイティブディレクターのアンドレス・アギラー氏は、ストーリー作りの過程を以下のように語る。

「新製品のキャンペーンでは通常、いくつかクリアしなければならない課題があります。だが今回の場合、ほとんどそれが見当たらなかった。敢えて言うなら、誰にでもそんな簡単にデザイナーレベルの仕事ができるのか、という信ぴょう性です」

「自分が作ったんだ、と言い張っても周りが信用しない時、人によって様々な感情が生まれる。もしそれが『怒り』だったら、表現するには誰が最もふさわしいか。最大限の怒りをポーカーフェイスで表現する、北野さんをおいて他にはいません。

相方にひとりさんを選んだのは、北野さんを心から尊敬しているから。北野さんの青春時代を映画化し、『浅草キッド』(ネットフリックス配信)を製作したことはよく知られています。この2人の間の特別な師弟関係こそ、キャンペーンには最適だと考えました」

動画はテレビのほか、ユーチューブやソーシャルメディアで公開中。

(文:水野龍哉)

提供:
Campaign Japan

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