ミツカンは今回のキャンペーンに、「アップルサイダーの分野で過去最大の予算」(ミツカン・ユーロのセールス・アンド・マーケティング・ディレクター、ブライアン・キャロル氏)を割り当てた。
動画でフィーチュアされるのは、3人の90歳代の日本人。ファッショナブルに装い、日本の街中で躍動する姿をアップビートのジャズにのせて描く。動画の終わりには、「リンゴ酢 −− 日本人が生涯大切にする伝統」というメッセージ。長寿で知られる日本人の活力の源であることをアピールする。
OSUは昨年、グレートテイストアワード(Great Taste Awards、英国の高級食品小売組合が主催する食品の国際コンテスト)で最高評価の3つ星を獲得。ヘルシーさに加え、「日本の伝統・文化を踏襲するモダンなライフスタイルブランド」のイメージで製品のさらなる認知を狙う。
制作を手がけたのは、英国の公共テレビ局チャンネル4の前CEOデイビッド・エイブラハム氏が設立したクリエイティブカンパニー「ワンダーフッドスタジオ(Wonderhood Studios)」。東京ではプロダクションカンパニー「カッターズスタジオ(Cutters Studios Tokyo)」が協働した。ミツカンは昨年から、ワンダーフッドスタジオのクライアント。
制作を担当したワンダーフッドスタジオのアズ・ドゥショー、フィル・ルブランの両氏は以下のようにコメント。「日本の高齢者の方々をキャンペーンに使う案は昨年から温めていました。近年のファッション界では、年齢の多様性がトレンド。ヴォーグ誌の表紙を熟年の女性が飾ったり、ファッショナブルに装ったお婆さんがインスタグラムに度々登場したり。ファッション界と歩調を合わせ、年配の人々にエールを送るようなキャンペーンをつくりたかった」。
(文:ブリタニー・キーファー 翻訳・編集:水野龍哉)