Staff Reporters
2024年5月21日

パワーリスト2024:岡本達也(味の素)

岡本達也氏はイノベーションと戦略を融合させ、味の素らしい価値提供やインパクトの向上をグローバルで強化している。

パワーリスト2024:岡本達也(味の素)
パワーリスト2024
APACベストマーケター50
#AuthenticLeaders 

岡本達也 

食品事業本部 副事業本部長、マーケティングデザインセンター長
味の素
初選出

岡本達也氏は味の素で食品事業本部と、2023年2月の組織改革で新設されたマーケティングデザインセンターの両方を統括する重要なリーダーで、マーケティングの専門知識とビジョンが際立つ。マーケティング活動の強化とイノベーション推進のため、広告、生活者解析・事業創造、オウンドメディアの3部門を統合したのがマーケティングデザインセンターで、事業を通じて社会価値と経済価値を共創するという同社の基本方針に沿い、一貫性がありインパクトが強い消費者体験を生み出すことを目的としている。

彼のリーダーシップの下、電通が手掛けたキャンペーン「レタス保存用新聞」はスパイクスアジア2024のメディア部門でグランプリを受賞した。これは植物由来のインクで刷られた新聞紙でレタスを包んで長持ちさせるというもので、レタスを食べきれないという一般家庭の課題に向き合い、フードロス削減に貢献する。

このキャンペーンは、伝統的な媒体をクリエイティブに活用することで人々の関心を集め、味の素の革新性や社会課題への配慮という価値観を力強く訴求した。持続可能性に焦点を当てたことで環境意識の高い消費者の共感を呼び、社会的責任を果たす企業としてブランドイメージを高めた。優れた戦略的思考と具体的な成果を示したこのキャンペーンは、メディア部門にエントリーされた203作品の中から選ばれた。

岡本氏は味の素という会社の枠を超え、若手を指導するメンターとしてもマーケティング業界に貢献している。最近では、日本マーケテイング協会が主催する「日本マーケティング大賞」の選考委員を務めた。同氏の持続可能性やイノベーションにおける経験とコミットメントは、アミノサイエンスで人・社会・地球のウェルビーイングに貢献していくという味の素の志を遂行している。

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