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世界の総広告費、パンデミック前の水準を超える見通し
電通グループは、今年1月の「世界の広告費成長率予測」の改訂版(年2回更新)を先日公開した。2021年の世界の広告費成長率は10.4%で、総広告費はパンデミック前の2019年水準を超える見通しだ。パンデミックの影響を受けた2020年は成長率(実績ベース)がマイナス7.2%だったが、前回予想よりも1年早い回復となり、2022年も成長は継続する見通し。
2021年は全ての地域で成長率がプラス成長となる。国別にみると、特に成長率が高くなるのはカナダ(14.0%増)、米国(13.7%増)、豪州(12.7%増)、英国(12.0%増)、インド(10.8%増)。回復を牽引するのはデジタル広告で、2021年に総広告費の50.0%に達すると予測している(2020年実績では47.8%)。
音声メディアへの信頼感、若者の間で高まる
Z世代とミレニアル世代はオーディオプラットフォームで、さまざまなグループとつながり、多様な視点に触れることを期待している――スポティファイがこのたび発表した「カルチャー・ネクスト」レポートで明らかになった。音声メディアは従来メディアよりも多様な価値観に触れることができると回答したのは、Z世代は52%、ミレニアル世代は62%に上る。
また両世代の約4割が、従来メディアよりもポッドキャストを情報源として信用していると回答した。社会問題について知る手段としてポッドキャストを選んだZ世代は52%、ミレニアル世代は62%であった。「多すぎる視覚情報で意識が散漫としたり、ディスプレイに疲れているようだ」と、同社のグローバルビジネス&マーケティング責任者であるクールム・マリク氏は語る。
ツイッター、24時間で投稿が消失する「フリート」提供終了へ
ツイッターが昨年11月より導入した機能「フリート」を、8月に終了すると発表した。この機能は投稿が24時間で消去されるという、インスタグラムの「ストーリー」機能に似たもの。投稿した内容が閲覧可能な状態で残り続けることに、ためらいを感じる利用者を想定して用意された。だが「参加する人は、私たちが想定したほどには増加しませんでした」と、公式アカウントは終了の理由を明らかにした。
五輪アスリートのメンタル、犬とのふれあいでケア
東京五輪の開幕がいよいよ目前に迫る中、金融大手アリアンツが米国でオリンピックアスリートのメンタルヘルスを支えるプログラム「Allianz Support Dog Squad」を立ち上げた。
大会開催が1年延期となったことで、五輪出場を目指すアスリートには今まで以上の大きなプレッシャーがかかった。動画では、今大会から正式種目となったスケートボードの2選手をフィーチャー。孤独と戦いながらブラジル代表入りを果たしたレティシア・ブフォーニ選手と、今大会出場に内定しながら惜しくも米国代表入りを逃したダショーン・ジョーダン選手がセラピードッグと過ごす中で、心の健康を取り戻す過程を語る。
ザクシスの日本GMにリアン・ボウルズ氏が就任
グループエム(GroupM)傘下のザクシス(Xaxis)が、日本のゼネラルマネージャーにリアン・ボウルズ氏が就任したと発表した。日本市場でのプログラマティック広告の成長を推進するとともに、顧客との関係のマネジメントを行う。同氏はザクシス・アジアパシフィックで4年以上、中国でマインドシェアの投資戦略パートナーとして3年以上従事するなど、グループエムのネットワークで10年の経験を積んできた。中国ではマインドシェアのDEI(多様性、公平性、包摂性)カウンシルも務めた。
(文:田崎亮子)