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OMD、新型ウイルスの感染拡大予防で在宅勤務へ
新型コロナウイルスへの感染拡大防止策として、国内では電通をはじめとする大手企業が相次いで在宅勤務に切り替えているが、英国でもOMD(オムニコム・メディア・グループ傘下)が在宅勤務を開始した。「数日前に豪州からシンガポール経由で帰国した社員に、インフルエンザのような症状が出たことを確認した」と、同社スポークスパーソンはCampaignに語った。新型コロナウイルスの陽性反応が出る可能性は低いとのことだが、社員のウイルス検査結果が出るまで予防措置として、自宅で勤務するよう求める。
ハローキティ、五輪米国チームとパートナーシップ締結
世界で愛される日本発のキャラクター、ハローキティ(サンリオ)が東京2020大会の米国チームとパートナーシップを締結した。インクルーシブを推進するグローバルアンバサダーという立ち位置で、「機会平等、フェアプレー、グローバルハーモニーの象徴的なシンボルとして」活躍していくと、米サンリオ社は声明を発表した。
米国のハローキティファンはこの夏、五輪米国チームとコラボレートしたアパレルやおもちゃが発売されることを期待できるだろう。新型ウイルスへの感染が世界的に拡大し、大会開催自体に暗雲が立ち込めてきている中ではあるが……。
米ディズニーのトップが交代
ディズニーのボブ・アイガーCEOが退任し、エグゼクティブチェアマンとして2021年末まで残り、クリエイティブ面にも注力していく。「コンシューマー向けの事業や21世紀フォックス社の統合などが順調に進んでおり、新CEOへの移行に最適な時期だと考えた」と声明で発表した。後任を務めるボブ・チャペック氏は、ハインツやJWTを経て、1993年にディズニーに参画。直近は、テーマパーク部門を率いた。
安全性をグロテスクに訴求したバーガーキング
食品の広告としては衝撃的なビジュアルを、バーガーキングが展開している。保存料を使っていないことをアピールするため、ワッパー(同社のバーガー)を34日間撮影し続け、「人工保存料のない美しさ」というフレーズで締めくくられるタイムラプス映像(閲覧注意)だ。青カビが一面を覆いつくすグロテスクな映像で、10年経っても腐らなかったとされるマクドナルドのバーガーを意識したものだろう。広告で主力商品が無残に朽ちていく様子を見せることへの批判もあれば、広告によって人々の間で議論が起こることに意味があると肯定的な意見もあり、賛否が入り乱れる。
バーガーキングは近年、競合するマクドナルドを挑発することで有名だ。2018年には、マクドナルドの店舗でバーガーキングのアプリからワッパーを注文すると、1セントで購入できるキャンペーンを実施。2019年12月末には、1年間に同社が出した全ての広告においてワッパーの後ろにビッグマック(マクドナルドのバーガー)を隠して撮影していたことを明らかにし、ワッパーの大きさを訴求した。1月末にマクドナルドが秋葉原の店舗を閉店する際には、その近くにあるバーガーキングの店舗が「私たちの勝チ」というメッセージを縦に隠した広告を掲出し、SNSを中心に話題となった。
気象の変化を味わう和菓子
今シーズンは記録的な暖冬となり、全国的に雪が不足し、ウィンタースポーツ産業に深刻な影響を与えている。そうかと思えば2月中旬には九州で、観測史上最も遅い初雪が人々を驚かせた。これから季節の変わり目を迎え、気象は一層めまぐるしく変化することだろう。
この変化を楽しむことができるサイバー和菓子が29日から1カ月間、六本木ヒルズのレストラン「THE MOON」で提供される。気象データをもとに独自アルゴリズムを開発し、3Dプリンターで和菓子を成形するもので、風速、気圧、気温などに応じて、色や形が変わる。企画は電通の社内横断プロジェクト「オープンミールズ(OPENMEALS)」、共創チームメンバーは京都造形芸術大学 京都伝統文化イノベーション研究センター、クロステック・マネジメント、坂本紫穂氏(和菓子作家)、さくらインターネット、島津ビジネスシステムズ、武蔵エンジニアリング、Konel Inc.。
こちらの画像は、過去の特定の日の気象データに基づいて成形されたもの(一部は未来の気候予測に基づくものも含む)。
(文:田崎亮子)