博報堂が新たなビジュアルアイデンティティ(VI)を発表した。今月から順次、国内外のグループで導入していく。
新しいロゴは白地に黒のフォントを使用、社名の前後に黒のセンタードットを配置。これまでは赤の四角いマークが社名の前にデザインされていた。
同社ニュースリリースによると、このセンタードットが「今後の新しい博報堂の役割」を象徴。初めのドットが表すのは「起点」だ。「社員一人ひとりが起点となり、自ら考え、動き、仕掛け、新しい生活や社会の中心点を生み出していきます」。
後ろのドットが表すのは「結節点」。「様々な社会的イシュー、未来のテーマとつながり、企業・スタートアップ・テクノロジー・コンテンツホルダー・自治体・NPOなどあらゆるプレーヤーをつなぐハブとなって、社会に新たな仕組みを実装していきます」。
今回の刷新は、新たな社会の仕組みと市場が生まれる時代、曰く「生活者(博報堂は『消費者』という言葉の代わりに、個人をより総体的に捉える意味でこの言葉を使う)インターフェース市場の到来」に「新しい価値を提供していくことを社内外に広く伝える」ため。テクノロジーの劇的な進化や社会のデジタル化、IoT化に伴ない、これからは生活者との「あらゆるタッチポイントがサービスのインターフェースになっていく」。「産業や業界の垣根を超えて」これらがつながり、企業にとっては「生活者との接点が無限となり、双方向でつながる可能性が広がっていく」と言及している。
(文:Campaign Asia-Pacific、水野龍哉)