電通が新ブランド「電通ゲーミング」を発足させた。日本、米州、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、APAC(アジア太平洋)の4地域に各国のゲーム専門家を統括する責任者を配置、国内では電通のコンテンツ・ビジネス・デザイン・センター、海外ではカラ(Carat)、電通X、アイプロスペクト、アイソバー、電通マクギャリーボウエンといった制作やクリエイティブ、CXM(カスタマーエクスペリエンスマネジメント)、メディアエージェンシーを通してサービスを提供していく。
グローバルのトップに就任したのは電通執行役員でエンターテインメントコンテンツの責任者を務めていた吉崎圭一氏。各地域を中野義将(日本)、ダン・ホランド(米州)、マウロ・ノガレ(EMEA)、ジェイミー・マッコンビル(APAC)の各氏が束ね、これらの面々でブランドを牽引する。
サービスの領域はゲーム及びIP開発、インゲーム広告、eコマース、消費者向けプロモーション、AR(拡張現実)及びVR(仮想現実)、eスポーツ、人材やエクスペリエンスのアクティベーションなど。
「インゲーム広告のセールスだけではなく、それをはるかに超越したサービスを提供していく。自社スタジオやゲーム関連のスタートアップへの投資を通じ、ゲーム文化に貢献することで他社との差別化を図っていきます」と吉崎氏。
「日本市場は独特のゲーム文化を築き上げてきた。この独自性と、電通のグローバル事業のスケールを融合させることで、ゲーム界に意義ある進化をもたらすことができるでしょう」(同氏)
電通ゲーミングの主要スポンサーの1つ、電通インターナショナルのメディア&グローバルクライアント・グローバルCEOを務めるピーター・ハイブーン氏は次のように述べる。「電通傘下のエージェンシーは各市場ですでに知名度と信頼を築いています。この新たなグローバルソリューションは、それらのエージェンシーを経由して実行される。クライアントやパートナーはゲーミングの可能性を最大限に活用して、事業成長を達成できるはずです」
(文:Campaign Asia-Pacific編集部 翻訳・編集:水野龍哉)