今月開催される、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル。Campaignは複数のオブザーバーに、今年のカンヌで高い評価を受けるであろう日本及びアジア太平洋地域の作品を選んでもらった(自社制作のものは除く)。今回はサーチ・アンド・サーチ東京のルシアナ・カニECDが選んだ作品をご紹介する。
- ニュージーランド交通庁 「Belted Survivors」
人々の習性を変えるのは難しい。このキャンペーンはシートベルトの着用が命を救うことを実例で示し、人々の意識の徹底した改革を図る。
紹介されたストーリー、そして制作技術のレベルの高さが印象的。
- スパーク(ニュージーランド) 「The Power of Voice」
世界の誰もが、この作品に親しみを感じるだろう。人間への深い洞察、シンプルなストーリーテリング、そして素晴らしい出来栄え……受賞作品に必要な要素が揃っている。
- ザ・グレート・ジャーニーズ・オブ・ニュージーランド 「KiwiRail Coastal Pacific」
データやテクノロジーに基づいたアイデアが常に良いとは限らない。このキャンペーンは従来型のメディアを極めて効果的に活用している。2016年のカイコウラ地震を報道したメディアを流用、戦略的アプローチで同地の新たな魅力をツーリストに訴える。