今月開催されるカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル。Campaignは数名のオブザーバーに、今年のカンヌで高い評価を受けるであろう日本及びアジア太平洋地域の作品を選んでもらった(自社制作のものは除く)。電通MD/ECDの西橋佐知子氏が選んだのは以下の3点だ。
- 資生堂「The Party Bus」
メイク、衣装、ストーリー、クラフトが素晴らしく美しく、引き込まれる。メイクアップは究極の手仕事。コマを重ねるアニメーションにもメイクアップならではの温もりとロマンを感じる。LGBTQに寄り添うテーマも含め、SHISEIDOならではの表現になっている。
- オーストラリア・ニュージーランド銀行 「Sign of love」
豪州全土のオックスフォード・ストリート(シドニーのオックスフォード・ストリートはLGBTQのフェスティバルで有名)に目を向けるという発想、実現力。そこに、「equalfuture」への取り組みをシドニーだけの祭りに終わらせず、あらゆる場所へ広げて行くのだというオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ BANK)の意気込みを感じる。シドニーの象徴的なサインがひときわ美しく見える。
- ヴィックス 「One In A Million #TouchOfCare」
真実の強さ、100万人に1人の子ども(とその両親)を見逃さないまなざしの温かさが企業メッセージを強く伝えている。美しいだけでなく、勇気をくれるストーリー。