新型コロナウイルスの感染拡大が依然衰えぬなか、10月に延期されていたスパイクスアジアの中止が発表された。次回は2021年にシンガポールで開催されるが、新たな日程は追って発表される予定だ。
「中止は苦渋の決断。いま優先されるべきことは人々の健康、経済活動、そして社会的懸念の払拭です。前例のない事態のなかで、我々はパートナーや顧客と徹底的な協議を行い、こうした結論に至りました」(同事務局)
クリエイティブやマーケティング、メディアの各業界が大きな難局に直面するなか、「企業と人を守り、消費者を支援することが何よりも最優先事項です」。
「それゆえ業界の懸念を払拭し、イベントの明確な指針をできる限り迅速に示すことが重要だと考えました」と話すのは、フェスティバルのディレクターを務めるジョー・プロス氏。
「我々はアジア太平洋地域のパートナーや顧客のニーズに的確に応え、危機に瀕するクリエイティブ・マーケティング業界の支援を行っていきたい。中止を発表したことで、今後はコミュニティーと綿密なコミュニケーションを取り、来年に向けた準備に注力できます」
パートナーや顧客と密に協働を続けていくことで、「来年のスパイクスアジアはかつてないほど充実したものになる」とも。
「スパイクスアジアは、アジア太平洋地域のクリエイティブ界が持つ非凡なクリエイティビティーを讃えるものです。我々は皆、明るい将来を見据えている。来年また、優れた作品に栄誉を贈り、皆さんとお祝いできることを心待ちにしています」
(文:Campaign Asia-Pacific編集部 翻訳・編集:水野龍哉)