Ryoko Tasaki
2017年4月19日

ブランドの「顔」から一歩踏み込む、ユニクロのアンバサダー

ブランドアンバサダーに課せられた使命は、広告塔的な役割にとどまらない。

南谷真鈴氏
南谷真鈴氏

昨年5月にエベレスト登頂を成し遂げた南谷真鈴氏が、4月13日に北極点を踏破し、 「エクスプローラーズ・グランドスラム」(世界7大陸、北極点、南極点の踏破)を世界最年少で達成した。

ユニクロは昨年12月より、南谷氏をグローバルブランドアンバサダーとして起用している。就任以前から同社の衣服を愛用してきた南谷氏と共に、エベレスト登頂に向けてウェアを開発。今回も半年間にわたって議論を重ねながら、特注ウェアを多数開発した。

市販品と特注ウェアをまとって北極点到達を達成した南谷氏は、「ユニクロの服のおかげで、北極点付近の厳しい環境下でもとても快適でした」とコメント。同社にとっては品質の高さをアピールできるだけでなく、一人ひとりの生き方を豊かにしていく「LifeWear」のコンセプトを広く伝えていく上でも、有効に作用するだろう。

ユニクロは今後、南谷氏の経験を商品開発に取り入れていく他、彼女ならではの視点や関心に合わせたCSR活動を展開していく予定だ。

Campaignの視点:
商品を手に微笑むだけのブランドアンバサダーが多い中で、ユニクロは南谷氏のキャラクターや、困難なチャレンジを通じて積み重ねてきた知見を、「LifeWear」の追求にうまく活用している。難民や次世代への支援、災害支援、環境保全活動など幅広い分野で社会貢献活動を行ってきたユニクロだが、南谷氏との連係プレーにより、活動のさらなる充実が期待される。

(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

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