※記事内のリンクは、英語サイトも含みます。
フォーブスのMFAサイト、2017年から運営されていた
フォーブス誌のMFAサイト(Made-For-Advertisement、広告収入を目的としたサイト)が2017年から運営され、その広告枠が世界規模のブランドに売られていたとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。このサブドメインサイトは指摘を受け、閉鎖されたという。
問題となったMFAサイトは公式サイト(Forbes.com)とは別に設けられ、記事をスライドショーやリストの形式で表示して露出量を稼ぎ、公式サイトで記事を閲覧する場合と比べると膨大な量の広告が表示される仕組みになっている。公式サイトや検索エンジンからアクセスすることはできず、他サイトに掲載されている広告から訪れる人が多い。
アダリティックス(Adalytics)の調査によると、公式サイトに掲載されると思い込んで広告枠を購入した広告主企業にはマクドナルド、ディズニー、マイクロソフトなどがある。実際には広告がMFAサイトに掲載され、想定していたターゲットとは別の層に配信されていたのだ。また、WPPやオムニコム、ピュブリシス、電通といった広告大手もMFAの広告枠を購入していた。
フォーブス側はこの問題を、広告入札のソフトウェアを管理する「メディアネット(Media.net)」のミスだとしている。メディアネットもこれを認め、ミスを修正後にサイトを閉鎖した。
グーグル、生成AI を活用した検索サービスの有料化を検討か
グーグルが、生成AIを活用した検索サービスの有料化を検討していると、フィナンシャル・タイムズが報じた。プレミアムプランでは既に生成AI「ジェミニ(Gemini)」をGmailやGoogleドキュメントで使うことができ、ここにジェミニを用いた検索サービスも組み込むとみられる。収益モデルを変更することで、AIの開発や運営にかかる膨大なコストに充てていく。
「私たちは何年もの間、人々が自然な方法で情報にアクセスできるよう、検索機能を見直してきました。検索での生成AI活用の実験段階から既に数十億ものクエリ(検索時に入力する単語)に対応し、すべての主要市場でクエリの数が増加しています。今後新しいニーズに応えるため、製品の迅速な改善を進めてまいります」と、同社の広報担当者はコメント。また「広告の無い検索サービスについては、検討していません」とも。
生成AIにはアマゾン、オープンAI、メタ、マイクロソフトなども力を入れている。グーグルの収益モデルの変更は競合他社にも大きな影響を与え、有料化する可能性が高いと専門家は予想している。
日産がライバルチームを着物でおもてなし
日産は電気自動車のレース「フォーミュラE」に参戦したライバルチームに、日本ならではのおもてなしとして着物を贈った。それぞれのチームカラーをイメージした11着の着物は、デザイナーの中村淳氏がすべて手作業で制作したもので、大会当日に会場で展示された。
ADKの入社式でCEOのアバターが新入社員を歓迎
ADKホールディングスの入社式で、大山俊哉CEOのAIアバター「AI-CEO」が新入社員125名それぞれに向けて歓迎メッセージをリアルタイム生成した。企業情報や、大山氏ならびに新入社員のプロフィール情報などを事前学習したAI-CEOを、入社式の会場に設置。新入社員が画面越しに自分の名前を伝えると、個々にパーソナライズしたメッセージが生成され、大山氏の声や姿を模したアバターが届けた。
声明によると、「未来のADKグループを担う新入社員に対して、最新のテクノロジー体験を通じて、顧客体験の重要性や楽しさを体感してもらうことを目指して企画されたもの」だという。AIの自社内活用や対外的な価値提供などを検討し実行する社内横断の組織「AI CoE」が主導した。
入社式には大山CEOも登壇して祝辞を贈った他、会場にはAI-CEOのパネルや、CEOの日常に密着した映像などが用意された。
(文:田崎亮子)