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グーグル、閲覧履歴の追跡技術を開発しない方針
グーグルは3日、個人の閲覧履歴を追跡するクッキーの代替技術を今後開発せず、同社製品でも使わないとブログで発表した。同社は昨年、サイト運営者以外が発行するサードパーティークッキーへの対応を2022年までに段階的に止めることを発表している。
ブログでは、オンライン上の行動がすべて追跡されていると感じる米国内の成人は72%、履歴追跡による潜在的なリスクはメリットを上回っていると考える人は81%に上るというピュー研究所のデータを引用。プライバシーへの高まる懸念に、デジタル広告が対処しなければ「無料でオープンなウェブの未来をリスクにさらすことになる」と述べている。
電通、今ツイートした人のみを対象とした広告配信を開始
電通と電通デジタルは、ツイッターに投稿した人だけをターゲットに広告配信する「リアルタイムキーワードターゲティング」の提供を開始した。従来のキーワードターゲティングは、指定したキーワードに関連するツイートを最大7日前までさかのぼって配信できたが、これが10秒以内にツイートした人を対象に、数十分以内での広告配信が可能となる。7日間より短いターゲティング期間を設定できるのは国内初。
東北新社、社長に中島信也氏が就任
東北新社は先週、代表取締役社長に中島信也氏が就任したと発表した。二宮清隆氏は、総務省幹部への接待問題の責任を取って辞任。菅総理大臣の長男など関係者3名の役員も役職を解かれた。
中島氏はCMディレクターとして活躍し、日清食品のカップヌードル「hungry?」や、サントリーのアミノバイタル「燃焼系アミノ式」、最近ではリクルート「Airペイ」のオダギリジョー出演シリーズなど、数々の話題作を手掛けた。
スパイクスアジア2021、受賞作品が決定
アジア最大級の広告賞「スパイクスアジア」の結果が発表された。2021年度は全23部門に対して3,223作品のエントリーがあり、この中から293の受賞作品が選ばれた。グランプリに輝いた日本の作品は、以下の4部門3作品。
【デジタル部門、デジタルクラフト部門】
仙台うみの杜水族館/“名画になった”海展(電通ライブ、電通、電通デジタル)
【イノベーション部門】
オリィ研究所/分身ロボットカフェ(ADKクリエイティブ・ワン)
【プリント&パブリッシング部門】
沖縄タイムス/創刊70周年企画「しまくとぅば広告」(電通)
特別賞では、電通がNetwork of the Year(1位)、Asia-Pacific Agency of the Year(3位)、Country Agency of the Yearに選ばれた。全受賞作品の一覧はこちら(英語)。
海外プロダクションによる日本風アニメCM、映画祭で公開
シドニーで3月3日まで開催された日本映画祭で、ユニリーバのアイスクリームブランド「マグナム」が2本のアニメCMを公開した。「Pleasure Tales」はどこか懐かしさを感じさせるような作品で、企画を担当したロラ・マレンロウ(本拠地マドリード)によると、「喜びの探究は、人間に特有のもの。あらゆる人々が異なるように、喜びも人それぞれに異なる」ことを表現したという。
もう一つの「Konnichiwa」は、都内のような背景に空中飛行する乗り物やロボットが登場し、未来らしい作品だ。どちらも制作は米オースティンのパワーハウスアニメーションスタジオ。
(文:田崎亮子)