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X代替候補のブルースカイが招待制を廃止
ソーシャルメディア「ブルースカイ(Bluesky)」が、招待制をやめて誰でも登録できるようになった。このプラットフォームは、ツイッター社の共同創業者ジャック・ドーシー氏が携わっており、ベータ版が立ち上がったのは1年ほど前。X(旧ツイッター)に似た操作感で、フィードのカスタマイズが可能だ。
Xの代替候補として注目されたブルースカイには、一般公開の前にすでに300万人が登録していたが、招待制を廃止してからわずか24時間ほどで400万人に達したと、公式アカウントが発表している。
電通グループ、日本以外の地域で厳しい結果に
電通グループが発表した2023年度の決算情報によると、通期でのオーガニック成長率は-4.9%、第4四半期(Q4)は-6.6%だった。2024年度のオーガニック成長率は約1%、オペレーティングマージンは約15%を見込む。
CT&T(カスタマートランスフォーメーション&テクノロジー)領域は売上総利益構成比の32%を占め、堅調に推移した日本市場での通期のオーガニック成長率は+1.6%(Q4は+0.9%)。一方で米州やEMEA(欧州、中東、アフリカ)、APAC(アジア太平洋)などの地域では、プロジェクト遅延や業務範囲の縮小を受けて軟調となり、米州で-7.2%、EMEAで-10.9%、APACで-8.2%だった。
代表執行役 社長 グローバルCEOの五十嵐博氏は「2023 年は当社グループにとって厳しい年となり、事業環境やその他の内部要因が、オーガニック成長と収益性に影響を及ぼしました」とコメント。「2024年には、事業環境は緩やかに改善に向かう見通しであり、特に米国市場におけるテクノロジーセクターの顧客企業からの支出の回復が期待されます。そして、2023年の下期に起きた顧客企業からの失注の影響は2024年の上期まで継続するため、2024年度の業績は下半期偏重になると予測しています」。
インターパブリック、収益がわずかに減少
インターパブリック・グループ(IPG)の2023年度の業績は、テクノロジー業界や通信業界のクライアントの広告費減少と、デジタルエージェンシーの業績不振が影響し、収益がわずかに減少した。
第4四半期の収益を地域別にみると、全体の62%を占める米国は前年同期比+0.1%とほぼ横ばいで、第3四半期(-1.2%)からは改善。英国は+0.4%、APACは中国と日本の落ち込みを受けて-1.5%、EMEAは-1.4%、欧州は+11.7%、中南米は+15.0%だった。
IPGでは今年、AIに約8,000万米ドルを投資すると見積もっている。これはフィリップ・クラコウスキーCEOによると「組織規模などを鑑みると、競合他社と比べて同等」であり、事業効率を高めることから「収益性の見通しを大きく損なうものではない」とのことだ。
2023年度の成長を牽引したメディア事業や、テクノロジー領域の事業が急速に成長する一方、AOR(指定広告代理店)モデルからプロジェクトベースの事業に移行しつつあるクリエイティビティーにも「依然として大きな価値がある」と述べる。「断片化したメディア経済圏において、クリエイティブなアイデアは非常に重要です」。
テイラー・スウィフトの強行日程に、日本大使館が異例の声明
テイラー・スウィフト(歌手)について在米日本大使館が出した異例の声明が、注目を集めた。スウィフトの東京ドームでの公演は2月7~10日までの4日間。一方で、スーパーボウル(アメリカンフットボール優勝決定戦)も10日にラスベガスで開催され、ここにスウィフトの恋人であるトラヴィス・ケルシー選手も出場を予定していた。
果たしてスウィフトは観戦に間に合うのか、とファンやメディアが予想して盛り上がっていたところに、日本大使館が2月3日、X公式アカウントに「12時間のフライトと、17時間の時差を考慮しても、コンサート終了後の夜のうちに東京を出発すれば、スーパーボウルが始まる前にラスベガスに余裕を持って到着できます」と投稿。文中にはスウィフトのアルバム名『スピーク・ナウ』『フィアレス』『レッド』などが太字で強調されている。
在米日本大使館のAORであるオグルヴィDC(Ogilvy DC)でコーポレートブランド&レピュテーション担当EVPを務めるゲイル・フィッシェル氏は、ニュース番組でもこの話題が取り上げられるなど「誰もが世界の時差を計算していました」と振り返る。そしてこの件を日本大使館が取り上げたら面白いのではないかと考え、ケルシー選手の所属チームがスーパーボウル進出を決めた翌朝に大使館側と協議し、10分後には企画にゴーサインが出たという。
It's always fun to work at the intersections of popular culture fandom & international diplomacy. @JapanEmbDC & Ogilvy DC came together to answer the most pressing #SuperBowl question & put millions of minds at ease. https://t.co/N3Uu07SAgx
— Ogilvy (@Ogilvy) February 8, 2024
【お知らせ】
今年で4回目となる、Campaign Asia-Pacific主催「Agency of the Year Global Awards」のエントリー締切が、2月22日に迫っています。詳しくはこちら(英語)をご覧ください。
(文:田崎亮子)