
フードパンダ(foodpanda)はドイツの料理宅配会社「デリバリーヒーロー」の100%子会社。2012年に設立され、アジア太平洋地域ではすでにシンガポールや香港、タイなど11市場で展開する。日本では9月中旬から横浜・名古屋・神戸、10月頭から札幌・広島・福岡の計6都市でサービスを開始した。
同社のサービスの大きな特徴は、アプリから注文された様々な料理の配送に加え、食料品・日用品も25分以内に消費者に届ける「q(クイック)-コマース」事業。
今回初となるテレビCMのキーメッセージは、「#フードはFUNだ」。「フードパンダを利用して食事を楽しんでもらいたい」というシンプルなコンセプトを、語呂合わせで表現。様々なレストランからバラエティーに富んだ料理を届けるサービスを、サーカスの世界観で豪華絢爛に紹介する。主人公として登場するのは、まさに「楽しさ」を体現するキャラクターと言える渡辺直美だ。
フードパンダ・ジャパンCEOのエリック・ウェイ氏は、「テレビCMの制作が決まった時、真っ先に頭に浮かんだのが渡辺直美さん」と語る。「我々同様にエネルギッシュで、フードパンダのカラーであるピンクがとても似合う女性ですから」。
CMの放送開始に合わせ、国内6都市ではサンプリングイベントや交通広告も展開する。
Campaignの視点:
極めてシンプルかつオーセンティックなメッセージを、映像では徹底的なエンターテインメント感覚で演出。上質のエンターテインメントには豪華さと楽しさという要素が欠かせないが、その点はしっかりと押さえている。妙な小細工や捻りは用いず、ひたすらストレートな作りは潔く、小気味良いほど。作り手の意思は十分視聴者に伝わるだろう。
(文:水野龍哉)