クリエイターエージェンシーのビリオン・ダラー・ボーイは、英国と全米の4,000人の消費者を対象に調査を実施し、過半数(60%)が生成AIを使用してデザインされたクリエイターコンテンツを好む傾向があることを発見した。
さらに、コンテンツクリエイター1,000人を対象に行った調査では、5人に4人(81%)が、AIテクノロジーを使用してデザインしたコンテンツの方がオーディエンスから好意的な反応が得られると回答した。
ビリオン・ダラー・ボーイによれば、これは「新しいスタイルのコンテンツがどれほど目立ち、注目を浴びているか」を示しているという。
ビリオン・ダラー・ボーイは、この調査結果とともに、生成AIを含めた新興テクノロジーの実験をするために、新ユニットを立ち上げたと発表した。
ミューズ(Muse)と呼ばれるこの部門は、「新技術を取り巻くワクワクの裏にある現実を理解し」、「新しいイノベーションのハイプサイクルから、ブランドとクリエイターコミュニティを護る」ためのものであると述べている。
ミューズが研究している他の技術には、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、バーチャルインフルエンサーなどが含まれる。
これは、ビリオン・ダラー・ボーイの最高マーケティング兼イノベーション責任者ベッキー・オーウェン氏が、今年前半に就任して以来、初の大規模プロジェクトとなる。
以前、メタ・ヨーロッパでクリエイターイノベーション兼ソリューション責任者を務めていたオーウェン氏は、次のように語る。「新しいテクノロジーには、まだルールブックがありません。業界としては、単にトレンドに追随してイノベーションを取り入れるだけでなく、クリエイターエコノミーとコミュニティへの影響をより深く理解し、その機能を調査するために時間とリソースを投じる必要があります」
「調査研究やブランドとクリエイターとの広範な協業によって、私たちは、生成AIや業界を形作るその他の生成技術の影響力について、明らかにしていきます」
「私たちが気づいたのは、そういう技術が慎重に適用されるならば、創造性を向上させ、クリエイターに力を与え、ブランドにとっても素晴らしい結果をもたらすことができる、ということです」
ビリオン・ダラー・ボーイの最高責任者兼共同創設者のトーマス・ウォルターズ氏は次のように語った。「すべての新しい業界イノベーションと同様、目を引くキャンペーンコンテンツの作成にしろ、将来展開を改善するための知見の吸収にしろ、とにかく最初に動いた者が最大の報酬を受け取ることができるのです」
「私たちは、技術が私たちの進めている仕事や、仕事の進め方に与える影響を深く認識しています。それゆえ、生成AIがどのようにビジネスオペレーションを向上させ、私たちのチームやクライアントに効率と効果をもたらすのかを特定するために、6ヶ月を費やしました」
「ミューズ部門は、常に好奇心を抱き、新しいイノベーションの可能性を探求し続けるという、私たちのコミットメントを具現化したものです」