R/GA東京が、嶋田敬一郎氏のマネージングディレクター就任を発表した。国内外のクライアントが急速に増えるなか、「ヒューマンセントリックな革新的ビジネスの推進」(同社プレスリリース)を目指す。また、他地域のリーダーと連携し、クライアントの「ヒューマンセントリックな未来の創造」(同)をサポートする。
同社東京オフィスは2017年に開設。新しくスタートしたオフィスの1つでありながら、急激な成長を遂げている。最近ではウーバー、サントリー、ナイキなどをクライアントとして獲得した。
嶋田氏の前職は日本IBMのアソシエートパートナー。同社内に「デジタルメーカーズラボ」を創設、クライアントのDX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートした。また、技術と創造性、戦略を融合させ、業界初のソリューションやビジネスモデルの創出を牽引。昨年は「議事録スマートスピーカー」という世界初のスマートアシスタントで、CES2021イノベーションアワードを受賞している。
それ以前には電通で、イノベーション・事業開発担当のグローバルイノベーションディレクターを歴任。ウェアラブルやニューラルテクノロジー、位置情報ビッグデータなどに関するソリューションを手がけた。
同氏は、「R/GA東京オフィスのような多彩な顔ぶれで、日本や世界のお客様のために働けることは日本では珍しく、私たちの強みになるでしょう」とコメント。
一方、マッキャンヘルスケア ワールドワイド ジャパンは横川淳二氏の代表取締役社長就任を発表した。同職にあったジョン・ケイヒル氏は代表取締役会長に就任、引き続きグローバルCEOを兼任していく。
横川氏は、「コロナ禍による生活者(消費者)や医療従事者、患者様の健康に対する意識の変化に合わせ、これまで以上に皆様のニーズに応えるべく、より革新的な統合ビジネスソリューションを積極的に提案してまいります」とコメント。
同氏は医療機器業界を経て1999年、マッキャンヘルスに入社。様々なクライアントの新製品の上市やDTCキャンペーンをサポートした。その後2年間のニューヨーク勤務を経て、2015年からは医療用医薬品のマーケティングコミュニケーションビジネスを統括するCOO(チーフオペレーティングオフィサー)を務めていた。
また、子ども向けデジタル配信企業トータリーオーサムは工藤幹夫氏が日本のカントリーマネージャーに就任したことを発表。
同社は法令に基づいて子どもの個人情報を守る、安全性の高いプラットフォームを運営するシンガポールに本社を置く企業。日本では6歳から18歳未満まで、1700万人のオーディエンスを持つ。アジア太平洋地域におけるオーディエンスは3億人。
工藤氏はマーケティングとメディアに携わって20年のベテラン。直近では米大手玩具メーカー、マテル社日本法人の代表取締役社長を務めた。それ以前にはカートゥーンネットワーク(Cartoon Network)などを運営するターナージャパン(ターナー・ブロードキャスティング・サービスの日本法人)の広告及びコンテンツセールス責任者、ブルームバーグLPのメディアセールスなどを経験した。
トータリーオーサムのウィル・アンスティーCEOは、「日本のような高度に複雑な市場で、工藤さんはクライアントとパブリッシャー双方の立場を理解できる稀有な存在。クライアントの優位性を高めるエンゲージメント戦略の実現に寄与してくれるはずです」と期待を述べる。
(文:水野龍哉)