ブライアン・オルサフスキー最高財務責任者(CFO)は先週開催された業績発表の記者会見で、同四半期の収益には「数十万」もの広告主による支出が大きく寄与したと語った。
アマゾン経由で販売を行っている企業や著者のみならず、アマゾンの顧客へのリーチを求めるサードパーティーの広告主の強い支持があったという。
アマゾンの決算から「広告収入」を厳密にはじき出すのは難しい。「その他」のカテゴリーに入る数字が含まれるからだ。「その他」は主に広告収入で構成されるものの、アマゾンのその他の事業に関連する非広告収入も含まれる。
アマゾンの2018年第2四半期の「その他」の収益は、前年同期の9億4500万ドルから大きく伸びて、21.9億ドルに達した。だがこの間に会計方法に変更があったため、単純には比較できない。2018年第2四半期の数字は総額だが、2017年第2四半期のそれは純益だ。
同氏によれば、広告事業はオンライン小売業者にとって、いまや「数十億ドル規模のビジネス」。プロセス・オートメーションと広告効果測定能力をさらに強化し、広告主へのサービスを充実させていくと語った。
広告以外では、アマゾンが近年より注視しているのは、毎年恒例の「プライムデー」における売り上げの伸び。今年のプライムデーの売り上げが前年比でどれほど成長したかは明らかにしていないが、同社にとって最大のグローバルショッピングイベントになった、と発表した。
音声アシスタント機能を持つ「アレクサ(Alexa)」は、依然アマゾンにとって重要な商品。アマゾン創設者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏は、「現在150以上の国で何万ものデベロッパーが、Alexa Voice Serviceを使った新しいデバイスを開発中。この一年で市場におけるアレクサ搭載のデバイスの数は3倍以上になった」と語った。
(文:ダニエル・ファレイ=ジョーンズ 編集:田崎亮子)