Staff Reporters
2021年10月18日

スパイクスアジア2022、エントリー始まる

35回目を迎える「アジアのカンヌ」こと、スパイクスアジア。来年は「クリエイティブデータ」と「ソーシャル・アンド・インフルエンサー」の2部門を新設。タングラムスアワードはスパイクスアジアに統合され、「ストラテジー・アンド・エフェクティブネス(戦略と有効性)」として生まれ変わる。

スパイクスアジア2022、エントリー始まる

アジア太平洋地域(APAC)で最も名誉ある広告賞、スパイクスアジアのエントリーが始まった。

今回は2部門を新設、タングラムスアワード(Tangrams Strategy & Effectiveness Awards)は「ストラテジー・アンド・エフェクティブネス(S&E)・スパイク」に統合される。

S&Eは斬新なクリエイティビティーとサステナビリティーを両立させ、目に見える成果を上げた戦略を表彰するもので、近年APACのエージェンシー、ならびにクライアントに浸透しつつあるクリエイティビティーとS&Eの文化を推進する企図がある。

「新しくS&Eスパイクを加えることは、スパイクスアジアにとって大きな進歩。APACにおけるクリエイティビティーとマーケティング効果の確固たるベンチマークとして、それらの役割をさらに高めていくでしょう」と話すのはスパイクスアジアの新たなイベントディレクター、ジェニー・ラウ氏。「クリエイティビティーと有効性は長い間、異質のものとされてきた。この賞は双方の相乗効果の重要性をより強くアピールできる。それらが合致したときこそ、消費者やブランド、そして世界に対してポジティブな影響力をより発揮できるのです」

スパイクスアジアは毎年アップデートされる。来年は新たに2つの賞が加わる。アイデアと情報の相乗効果を評価する「クリエイティブデータ・スパイク」と、ソーシャルメディアのクリエイティブな活用、及び戦略的なインフルエンサーマーケティングソリューションを検証する「ソーシャル・アンド・インフルエンサー・スパイク」だ。「デジタル・スパイク」は廃止となる。

「APACのクリエイティブコミュニティーと協議を重ね、業界の急速な進歩に対応するためいくつかの部門を刷新した。2022年に向けた変革です」と話すのはヘイマーケットメディア・アジアのマネージングディレクター、アティファ・シルク氏。「世界レベルの基準を示し、地域の優れたクリエイティブワークをたたえる機会となる。新たなスパイクスに大きな期待を抱いています」

スパイクスアジアの受賞者は来年3月に発表される。共同運営はCampaign Asia。様々なイベントに関する詳細は年内に発表。興味をお持ちの方はこちらからご登録を(無料)。

スパイクスアジア概要

  • 賞のエントリーは本年10月14日より開始
  • エントリーの締め切りはシンガポール時間2022年1月20日午後11時59分(日本時間21日午前0時59分)
  • 新たな賞はS&Eスパイク、クリエイティブデータ・スパイク、ソーシャル・アンド・インフルエンサー・スパイクの3つ
  • デジタル・スパイクは廃止
  • 各部門・カテゴリーも拡充。詳細は追って本誌に掲載予定

(文:Campaign Asia-Pacific編集部 翻訳・編集:水野龍哉)

関連する記事

併せて読みたい

2 日前

世界マーケティング短信:博報堂DYHDと博報堂のトップ交代発表

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

3 日前

業界が取り組むべき、気候変動対策とは

依然として環境アクティビストの対応に苦慮する大手エージェンシー。「最も有効な対策は、カーボンプライシングの重要性を訴えること」と気候問題の専門家は訴える。

3 日前

メタ、マスク氏、そして差し迫ったブランドセーフティの終焉

ブランドセーフティの時代が終焉を迎えつつある今、パブリッシャーと広告主はブランドスータビリティ(ブランド適合性)にもっと重点を置くべきだと、マンティスのフィオナ・サーモン氏は述べる。

2025年2月07日

世界マーケティング短信:懸念強まる米中の貿易摩擦

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。