パワーリスト2024 「APACベストマーケター50」 #AuthenticLeaders |
足立 光
チーフマーケティングオフィサー、チーフクリエイティブオフィサー
ファミリーマート
(2021年より4年連続で選出)
ファミリーマートのマーケティング部門を統括する足立光氏は、同社に歴史的な成功をもたらした。2020年のチーフマーケティングオフィサー(CMO)就任以来、売上高は一貫して増加。2023〜24年度の利益はブランド史上最高額を記録した。加えて、ファミリーマートへの来客数は35カ月連続で業界トップのセブン-イレブンを上回っている。
「ストロベリーフェア」「ブラックフライデー」「抹茶フェア」といった季節ごとのキャンペーンは相次いで成功。また、猫がモチーフのオリジナルスイーツ19品をラインアップしたキャンペーン「ファミリ〜にゃ〜ト大作戦!」を企画。昨年、スイーツで最も成功したキャンペーンとなった。さらに、同社史上初となる任天堂とのコラボレーションも好評を博した。
同氏にとってこの1年間の優先課題は、持続可能な発展を実現するコミュニケーションだった。ダイバーシティー向上のために発案したのは、コンビニエンスストアによる初のファッションショー「ファミフェス」。年齢や人種、LGBTQ、障がいの有無などを問わず多様なバックグラウンドを持つモデルを起用、メディアに大きく取り上げられ、社会的な話題となった。これにより、ファミリーマートの「クール」で「イノベーティブ」というイメージは幅広く拡散。
また、日本最大のマーケティング会議「マーケティング・アジェンダ」の評議員としても活動。企画立案やスピーカーの選出などに尽力する。
マイアミで開催された北米最大のマーケティング・カンファレンス「POSSIBLE 2023」では、アジア太平洋地域(APAC)から初めて、唯一のプレゼンターとして登壇。国際的カンファレンスでもAPACの代表者として活躍する。
さらにこの1年は、一橋大学や早稲田大学、法政大学といった日本全国の主要大学でマーケティングに関する講義を無償で実施。
ファミリーマート入社以前は日本マクドナルドのCMOを2015年から18年まで務め、業績の立て直しに貢献した。その後、ポケモンGOなどを開発するナイアンティック(Niantic)で、APACにおけるシニアプロダクトマーケティングを担当。しかし、わずか2年で退職。コロナ禍の影響で予定していた大規模プロジェクトが延期となり、「報酬に見合う貢献ができないため」退職したとあるインタビューで語っている。
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