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ユニリーバ、週休3日制を試験運用
日用品大手のユニリーバはニュージーランドの従業員81名を対象に、週休3日制を来週から試験運用する。労働時間のみを2割削減し、給与は変わらない。12カ月間の成果をもとに世界中の従業員15.5万名への導入を検討する。同社のニュージーランド担当マネージングディレクター、ニック・バングス氏は今回の試みについて、目指しているのは仕事のやり方を変えることであって、4日間の労働時間を増やすことではないと述べている。
週4日勤務を試したことがあるのは、ユニリーバだけではない。昨夏に日本マイクロソフトが試験的に導入した結果、労働生産性が約4割向上した他、紙や電気の使用量や、会議時間の削減につながったという。
スポティファイ、音楽業界へ感謝の意を表する
毎年、その年の音楽やポッドキャスト、ユーザーの視聴動向にまつわるユニークな「まとめ広告」を年末に行うスポティファイ。だが今年は、COVID-19によって大きな打撃を受けながらもしなやかに適応してきた音楽業界に、感謝を示すキャンペーンを実施した。例を挙げると、人種差別に抗議する新曲「The Bigger Picture」を発表したアトランタ出身のリル・ベイビーにちなんだ「今年みんなに全体像(bigger picture)を見せてくれてありがとう」というビジュアルを、ソーシャルメディアや屋外広告で公開している。
さらには、NIVA(米国の独立系ライブ会場の協会)によるライブ会場への支援活動「#SaveOurStages」にも協力。著名なアーティストがデビュー間もない頃にライブを行ったことがあるといった情報を、今は閉まっているライブ会場の看板に掲示している(記事上部の写真)。同協会への寄付も行われた。なおNIVAは10月16~18日に、複数の会場から35組のアーティストによるライブ映像を配信し、寄付を募るイベント「#SOSFEST」を開催した。
自分らしさを表現できる就職活動を
就職活動や校則、個性的な髪質や髪形を応援してきたヘアケアブランド「パンテーン」が、今度はLGBTQIA+をテーマにした広告キャンペーン を公開した。トランスジェンダーの2名が登場し、「男性として就職活動をしようか、女性として就職活動をしようか」「髪だけは嘘をつけないと思って」と葛藤してきたことを打ち明ける。14名のエピソードを紹介する特設サイトも公開した。企画・制作はグレイ。
いじめや差別がテーマのCMに賛否
生きづらさに挑むCMがもう一本、公開された。こちらはナイキ によるもので、いじめや差別の苦悩を乗り越えたアスリートたちの実体験に基づいたストーリーだという。企画・制作はワイデン+ケネディ。公式動画に寄せられた評価は「高く評価」が7万件、「低く評価」が4.9万件(12月3日時点)と賛否が分かれており、その反応には海外メディアも注目している。
(文:田崎亮子)