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電通の営業利益が5割減 働き方の新しい選択肢も発表
電通が11日に発表した連結決算によると、1~9月期の収益は6,763億円(同9.4%減)、営業利益は185億円(前年同期比51.3%減)であった。コロナ禍の影響で世界的に景気が後退し、広告市場も縮小したためと声明に記されている。地域別にみると、特に大きく落ち込んだのはアジア太平洋地域で20.8%減(第3四半期は16.4%減)だが、中国で新規大型クライアントを相次いで獲得したことなどから回復傾向に転じると見込む。事業構造の合理化として海外事業を3つの事業ラインに集約してきたが、さらに現在160ある事業ブランドを6つのリーダーシップブランドへと集約していく。国内事業も4つの分野を軸とした構成に再編していく。
新しい働き方の選択肢として早期退職プログラムを実施することも併せて発表された。退職した正社員が個人事業主となり、来年1月に新設するニューホライズンコレクティブ合同会社と最長10年の業務委託契約を結ぶというもので、約230名を予定している。
博報堂DYMとツイッター、広告主のブランド成長をサポート
博報堂DYメディアパートナーズとツイッタージャパンは、広告主のブランド成長を支援するプロジェクト「Brand Bird」を開始する。広告主がツイッター上でどのような発信をすればブランドについてのユーザーの発話を促進できるかという提案や、ツイッターならではの効果測定指標によるプランニングを実施していく。
AKQAとグレイが統合、100年以上続いたブランド名は廃止に
WPPは、傘下のAKQAとグレイを「AKQAグループ」に統合すると発表した。AKQAを1994年に立ち上げたアジャズ・アーメッド氏がCEOに、グレイCEOのマイケル・ヒューストン氏がCOOに就任する。1917年より103年間続いたグレイのブランドが廃止されることとなる。
WPPのマーク・リードCEOによると、グレイブランドの廃止は大きな決断だったが、パンデミックによって「ある程度レガシーを棚上げにし、大きな決断を下すべき時期」と考えをフォーカスできたという。「受け継がれてきたものは尊重するべきですが、それにとらわれていられません」
6種類のウイルスがキャラクター化
ウイルスについての知識を深め、手洗いの大切さを子どもたちに伝える「おれたちういるすプロジェクト」を、TBWA博報堂とドリームズが立ち上げた。小島よしおを起用した動画には、コロナやインフルエンザなど6種類のウイルスがキャラクターとして登場。それぞれのウイルスの特徴や、正しい手洗いによって感染症を防止できることを啓発する。
12月上旬には、ウイルスの形をした小さな石鹸も発売を予定している。この石鹸は、手洗いの推奨秒数である30秒ほどで消えるもので、目に見えないウイルスの可視化や、正しい秒数での手洗いの習慣づけを目指す。
仮設トイレで名作文学を試聴
ストーリーテル(Storytel)が、オーディオブックのストリーミングサービスを訴求するために選んだ場所は、イベント会場の仮設トイレだ。『白鯨』『不思議の国のアリス』など名作4作品が描かれたトイレに入り、QRコードを読み込むと30日間の無料トライアルを開始できる。企画はジオメトリー・シンガポール。
(文:田崎亮子)