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電通グループ、CT&Tが成長を牽引
電通グループが16日に発表した第1四半期(2022年1~3月)の連結決算によると、売上総利益は2588億円(前年同期比+16.4%)だった。国内事業は広告領域やCT&T(カスタマー・トランスフォーメーション&テクノロジー)領域の好調やセプテーニ・ホールディングスの連結子会社化などによって増収(+14.9%)、海外事業もすべてのサービスラインでプラス成長となり増収(+17.7%)となった。CT&Tは+22.5%、構成比も31.5%を占め、今後の成長を牽引すると期待される。
3つのサービスラインごとに見ていくと、メディアサービスラインではローカルとグローバルの両方で新規競合案件の機会が増加しており、その9割が新規獲得の機会となる競合案件だという。クリエイティブサービスラインでは、最高クリエイティブ責任者に就任したフレッド・レブロン氏のもと、2022年は大きな変化の年となる。顧客体験マネジメント(CXM)サービスラインは、顧客企業のテクノロジーやデジタルトランスフォーメーションの需要によって米州で+15%、欧州・中東・アフリカで+14%、アジア太平洋で+20%のオーガニック成長となった。特に顧客体験やコマース分野の拡大が加速している。
バービー人形がさらに多様化
さまざまな体形、肌の色、髪型を次々と発表し、ダイバーシティーの表現に積極的に取り組んできたバービー人形(マテル社)に、新しい人形が登場する。今回ラインアップに加わったのは、補聴器を付けたバービーや、義足を装着したバービー、白斑のケンなどで、6月からの発売を予定している。
監修に携わったジェン・リチャードソン医師は声明で「補聴器を付けた人形を、正しく再現できたことを光栄に思います」とコメント。「幼い患者たちが、自分と似た人形を目にして遊べるというのは、この上なく嬉しいことです」。
あっという間に終了する対戦ゲームで、プレーヤーに休憩を
オンラインゲームの最中は血圧や心拍数が上昇し、ストレスも増大するという調査結果がある。そこで「Have a break」というブランドメッセージで休憩することを提案し続けてきたキットカットが、ゲーマーを休ませるキャンペーンをマレーシアで展開した。
人気サッカーゲーム「FIFA22 アルティメット・チーム(FUT)」のアカウントを多数作成し、「The Kitto Kath Squad」というチームを編成。ライアン・キット選手(豪州)やフロリアン・キャス選手(ドイツ)、加藤千尋選手(日本)など、名前にkitやkatが含まれる選手をチームに入れた。だが試合が始まると早々にオウンゴールを入れ、試合が終了してしまう。
ゲーム終了後は対戦相手に「誰もがゲームのストレスから解放されるに値すると判断しました。最も速くて簡単なリーグ優勝で、どうぞくつろいでください」とメッセージを送信し、企画の意図を説明した。企画・制作はワンダーマン・トンプソン・アムステルダム。
鈴木瑛氏、ワンダーマン トンプソン トウキョウCEOに
ワンダーマン トンプソン トウキョウのCEOに、鈴木瑛氏が就任した。同氏は2007年に電通でストラテジックプランナーとしてキャリアをスタートし、クリエイティブディレクターに転身後はマーケティング戦略を担当。2019年にティックトックの日本法人に参画し、広告事業を率いてきた。カンヌライオンズ2020/2021では審査員を務めている。
(文:田崎亮子)