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ウェンディ・クラーク氏、年内で電通グループを去ることに
電通グループが、電通ジャパンネットワークと電通インターナショナルによる2事業体制を発展的に解消し、2023年1月1日付で「ワン・マネジメント・チーム」によるグローバル経営体制に移行し、4地域制(日本、米州、EMEA、APAC)で運営していくことを発表した。。声明によると、五十嵐博氏(電通グループCEO)が率いるワン・マネジメント・チームは「豊富な知見・経験を有し、文化的にも多様性に富んだ人財」で構成するとのことだ。
この体制移行によって、電通インターナショナルのグローバルCEOという役職は廃止されることとなり、ウェンディ・クラーク氏は年内で退社する。2020年9月にDDBから電通に移り、マネジメントチームを築いて基盤づくりに貢献してきた同氏は「46,000人以上の電通インターナショナルの従業員とリーダーたちを大変誇りに思っています」とコメント。「仲間から離れることは大変寂しいですが、彼ら/彼女らの今以上の活躍と、統合された電通グループのさらなる成長を確信しています」。リンクトインの個人ページにはさらに詳しいコメントが公開されている。
消費者が最も共感する広告媒体はアマゾン カンター調べ
カンター(Kantar)がまとめた「メディア・リアクション2022」によると、消費者が共感を覚え、有用だと感じる広告メディアの1位はアマゾン、2位はティックトック、3位はスポティファイだった。一方で、マーケターが支持するメディアはインスタグラム(1位)、グーグル(2位)、ユーチューブ(3位)の順だった。
消費者が好むメディアチャネルのランキングは、スポンサード・イベント(1位)、雑誌広告(2位)、映画館広告(3位)と、3年連続でオフライン広告が首位を占めた。
サムスン、iPhoneに対抗する動画をイベント前に公開
アップルがiPhoneやApple Watchなどの新モデルをイベントで発表したが、これに先駆けてサムスンがiPhoneを皮肉った動画を公開した。解像度が最高レベルのカメラや、いいね!が多く寄せられるような100倍ズームといったイノベーションは、既にGalaxyには導入されているが「iPhoneに近々盛り込まれるわけではない」というメッセージになっている。
サムスンがアップルに対抗した広告を実施するのは、今回が初めてではない。2018年には通信速度の遅さや画面上部のノッチ(切り欠き部分)をこきおろす動画を立て続けに発表。最近では2021年に「電話のアップグレードは、ダウングレードであってはならない」と2社のスマートフォンの画質を比較した動画を公開している。
コカ・コーラ、ワールドカップのCMを開始
コカ・コーラが、今年11月からカタールで開催されるFIFAワールドカップのCMキャンペーンを開始した。コカ・コーラのボトルを購入した少女が店を出て、通りで一口飲むと赤い紙吹雪が舞い降りてきて、町の人たちと共にチームの勝利に歓喜する。だが飲み終わると現実に戻り、少女は試合を見るために家の中に駆け込んでいく。
他にも3本の動画が公開されており、こちらでは応援するチームが勝ったら「走って出社する」「頭を剃る」「タトゥーを入れる」とファンが願掛けする様子が描かれている。
(文:田崎亮子)