海外事業である電通イージス・ネットワークのこの四半期のオーガニック成長率は、全体で5.2%、アジア太平洋地域では5.3%。それぞれ前年同期の6.6%、9.3%から下げている。
国内事業の伸びは0.3%で、こちらも前年同期の1.4%から下げた。2016年期初からの9ヶ月累計では、国内事業と海外事業を合わせたグループ全体の売上総利益のオーガニック成長率は5.7%増となった。
同社では、2020年東京五輪・パラリンピック大会のスポンサーシップの国内セールスなどが貢献したとしている。
電通は期初からの9ヶ月間で、米国の独立系最大級のデータマーケティング会社「マークル・グループ」を含め27社の買収及び投資を行っている。売上総利益の中でデジタル分野が占める割合は35.5%で、その内訳は国内事業が19.7%、海外事業が50.5%。電通イージス・ネットワークは、2020年までに100%デジタルに移行することを目指している。
(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳:鎌田文子 編集:水野龍哉)