Ryoko Tasaki
2018年6月28日

カンヌライオンズ2018:日本勢の受賞作品

カンヌライオンズのデザイン部門で、日本の作品が健闘。

カンヌライオンズ2018:日本勢の受賞作品

最大規模の広告賞「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」が、6月17~24日に開催された。受賞作品1186点のうち、受賞数が最も多かったのが米国(332点)で、英国(110点)、ブラジル(101点)、フランス(70点)が続く。日本の作品は21点受賞しており、この受賞点数はアルゼンチン、インド、イタリア、南アフリカ、タイと並ぶ。

今年は日本勢によるグランプリ受賞は無く、ゴールド・シルバー・ブロンズで目立ったのは電通による作品の受賞だ。日本はデザイン部門での受賞が最も多く、ゴールドを獲得した全7点の作品のうち日本のものは1点、シルバーは25点中3点、ブロンズは37点中4点であった。プリント&パブリッシング部門の受賞がいずれも地方の新聞社であることも興味深い。先端技術を駆使した作品が多いのも、日本の受賞作品の特徴といえるだろう。

【クリエイティブデータ部門】
ブロンズ

  • ソニーミュージック/Crossfaith「Make It Metal」(オグルヴィ・ジャパン)

【デザイン部門】
ゴールド、シルバー

  • Double A/OK Go「Obsession」(AOI Pro.、SIX、SPA-HAKUHODO)

シルバー

ブロンズ

  • オルファ/カッター「THE ART OF CUTOUTS」(電通)
  • グッドモーニングス/サードペイジ(3rd_PAGE)「ONLY FOR AESTHETIC EYES」(電通)
  • 日本放送協会/NHKニュース・防災アプリ「つくってまもろう」(TBWA HAKUHODO)
  • NTTドコモ/5Gモバイルネットワーク技術「FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 距離をなくせ。」(電通)

【フィルム部門】
シルバー

  • UHA味覚糖/さけるグミ「デート」篇(博報堂、東北新社)

【フィルムクラフト部門】
ブロンズ

  • Double A/OK Go「Obsession」(AOI Pro.、SIX、SPA-HAKUHODO)

【インダストリークラフト部門】
シルバー

ブロンズ

  • 北國新聞社/第101回高等学校相撲金沢大会「八十二手」(電通)

【メディア部門】
ブロンズ

  • 神戸新聞社/避難所もっとより良く非常袋「並べる防災」(電通)

【モバイル部門】
シルバー

【PR部門】
シルバー

  • AIGジャパン/CSR「Pride Jersey」(TBWA HAKUHODO)

ブロンズ

【プリント&パブリッシング部門】
シルバー

  • 北國新聞社/第101回高等学校相撲金沢大会「相撲ガールズ」(電通)

ブロンズ

  • 神戸新聞社/避難所もっとより良く非常袋「並べる防災」(電通)

【プロダクトデザイン部門】
シルバー

  • AIGジャパン/CSR「Pride Jersey」(TBWA HAKUHODO)


(文:田崎亮子)

提供:
Campaign Japan

関連する記事

併せて読みたい

1 日前

トランプ再選 テック業界への影響

トランプ新大統領はどのような政策を打ち出すのか。テック企業や広告業界、アジア太平洋地域への影響を考える。

1 日前

誰も教えてくれない、若手クリエイターの人生

競争の激しいエージェンシーの若手クリエイターとして働く著者はこの匿名記事で、ハードワークと挫折、厳しい教訓に満ちた1年を赤裸々に記す。

2024年11月15日

世界マーケティング短信:化石燃料企業との取引がリスクに

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

2024年11月13日

生成AIはメディアの倫理観の根幹を揺るがしているか?

SearchGPT(サーチGPT)が登場し、メディア業界は倫理的な判断を迫られている。AIを活用したメディアバイイングのための堅牢な倫理的フレームワークはもはや必要不可欠で、即時の行動が必要だとイニシアティブ(Initiative)のチャールズ・ダンジボー氏は説く。