Lindsay Stein
2020年6月15日

「ブラック・ライブズ・マター」 支持者がブランドに望むこと

ブラック・ライブズ・マター運動に共鳴する人々の意識が、米国での最新調査で明らかになった。

「ブラック・ライブズ・マター」 支持者がブランドに望むこと

ブラック・ライブズ・マター運動の支持者の過半数(58%)は、ブランドに対して「人々に投票に行くよう働きかけてほしい」と望んでいることが調査結果で分かった。

調査は6月2日、グローバルデータとインサイトを専門とする「ダイナタ(Dynata)」社が「デブリースグローバル(DeVries Global)」社の協力を得てオンラインで実施。1000人の米国成人を対象とした。

投票の奨励に加え、約半数(48%)がブランドに対し「多様性のある雇用を約束してほしい」と回答。また3分の1以上(36%)は、困難な局面を乗り越えるため、ブランドには「寄付による支援活動をしてほしい」と答えた。

さらに、世代による意識の差異も明らかに。「この運動で、将来的に購買活動が変わるだろう」と答えた若年層は中高年層の3倍以上に上った。

こうした社会的事件を考慮し、「商品購入前にそのブランドのインクルーシビティ(包摂性)を調べる」と答えた18歳から35歳までの回答者は62%以上。それに対し35歳から44歳までの層では48%、45歳以上では20%だった。

「抗議行動に関するニュースや情報をどのように得るか」という質問には、テレビがトップで72%。特に35歳以上の層で顕著だった。2番目がソーシャルメディアで42%。最も多く挙げられたプラットフォームはフェイスブックで、次いでインスタグラム、ツイッターの順だった。

回答者の3分の1(32%)は「抗議行動以外のニュースにも関心がある」としたのに対し、23%は「この1〜2週間は他のニュースは見ない」と答え、22%は「人種間の不平等が解決されるまで、他のニュースは見ない」と答えた。

(文:リンゼイ・スタイン 翻訳・編集:水野龍哉)

提供:
Campaign US

関連する記事

併せて読みたい

3 時間前

世界マーケティング短信:米司法省がグーグルにChrome売却などを要求

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。

1 日前

トランプ再選 テック業界への影響

トランプ新大統領はどのような政策を打ち出すのか。テック企業や広告業界、アジア太平洋地域への影響を考える。

2 日前

誰も教えてくれない、若手クリエイターの人生

競争の激しいエージェンシーの若手クリエイターとして働く著者はこの匿名記事で、ハードワークと挫折、厳しい教訓に満ちた1年を赤裸々に記す。

2024年11月15日

世界マーケティング短信:化石燃料企業との取引がリスクに

今週も世界のマーケティング界から、注目のニュースをお届けする。