マインドシェア・ジャパンは3月1日付で村山有美氏がMDに昇格すると発表した。同氏はこれまで5年間、国内外の事業でリーダーシップを発揮。今後はマインドシェアのアジア太平洋地域役員会、グループエム・ジャパンの取締役会に加わる。
前職のケビン・ルーニー氏(現在はグループエム傘下のエージェンシー、m/SIXのアジア太平洋担当CEO)は日本・韓国のMDを務めていたが、村山氏の管轄は日本のみ。マインドシェア・コリアは引き続きドナ・キム氏がMDを務める。
村山氏はメディアコムでプランナーを4年間務めた後、マインドシェアに転属。自動車や日用消費財、高級ブランド、旅行といった幅広い業界の内外クライアントを担当した。
同氏はプレスリリースで以下のように語る。「日本のMDという重責を担っていくことに心を躍らせています。ビジネスの新たな手法を絶えず探りながら、現状に甘んじることなく、インスピレーションの創出というマインドシェアの価値を維持していきたい。私の1年目の責務は、クライアントのニーズを中心に据えた強固なビジネスストラクチャーを築き上げ、社員が最善の結果を出せる機会を創出すること」。
マインドシェア・アジア太平洋地域担当CEOのアムリタ・ランダワ氏は、社内の人材がMDになることを「率直に喜ばしい」と語り、村山氏が「会社のために労を惜しまず、戦略的に長けたリーダー」と指摘する。
近年、マインドシェア・ジャパンのトップは短い期間で交代を繰り返してきた。日本と韓国のMDを1年余り務めたルーニー氏は昨夏豪州に移り、m/SIXへ。その1年前に日本のMDに就任した斎藤謙一氏もグループエムに転じた。さらに、その前職で日本・韓国のMDだったスティーブン・バーコフ氏も1年余りで米国に帰国している。
(文:Campaign Asia-Pacific編集部 翻訳・編集:水野龍哉)