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スパイクスアジア、日本勢がグランプリなど多数受賞
アジアで最も権威ある広告クリエイティブ賞「Spikes Asia(スパイクスアジア)」が先週シンガポールで開催された。日本からは、以下の作品がグランプリを受賞した。(その他の受賞作品については後日ご紹介する)
【デジタルクラフト部門】東京ストラディバリウスフェスティバル2018「ストラディヴァリウス 300年のキセキ展」(電通)
【フィルム部門、フィルムクラフト部門】
JMS(タクティー)「連続10秒ドラマ『愛の停止線』」(博報堂、博報堂ケトル)
【ラジオ&オーディオ部門】
福島民報社、ラジオ福島「夜の避難訓練」(電通)
アドバタイジング・ウィーク最終日のライブが「不適切」だと批判集中
先週ニューヨークで開催されたアドバタイジング・ウィークの、クロージングパーティーにピットブル(ラッパー)が女性ダンサーたちと登場し、これが物議を醸している。アドバタイジング・ウィークは初日の夜に「Future is Female(未来は女性にあり)」と題されたオープニングコンサートを催したばかり。それにもかかわらず、露出の多い衣裳をまとった女性ダンサーが挑発的な踊りを披露したためだ。
「広告業界は、女性をターゲットに広告を展開するのに男性が優勢であり続け、ジェンダー平等を謳いながら実行が伴いません。イベントのクロージングに、女性を性的対象化するアーティストを起用するのは不適切です」(MakeLoveNotPorn創設者 シンディー・ギャロップ氏)、「今日の消費者は、オーセンティシティー(真実性)を企業内外に求めます。つまり社員や取引先、起用するタレントなど全てが、ブランドを反映しているとみなされているのです」(Have Her Back Consulting共同設立者 エリン・ギャラハー氏)など、業界内からはさまざまな批判が噴出している。
グレイのグローバル・クリエイティブ・カウンシル、トップが交代
グレイワールドワイドのグローバル・クリエイティブ・カウンシルを率いてきたペア・ペダーセン氏が退き、ジョン・パトロウリス氏が引き継ぐ。グレイに30年近く在籍してきたペダーセン氏は、今後も同社でクリエイティブチェアマンを務める。同氏はこれまで500以上の賞を受賞しており、主要な広告賞の審査員も務めてきた。
ラグビーW杯に関連した海外CM
ラグビーに関連したさまざまなPR活動や、連続ドラマ『ノーサイド・ゲーム』の影響もあって、盛り上がりがなんとか開幕までに間に合ったラグビー。だが、ルールがまだよく分からないという人も多いのでは? それでもラグビーを楽しむことはできると、ハイネケンのCMは教えてくれる。
O2(英携帯電話大手)のCMには、オーウェン・ファレル選手やマロ・イトジェ選手などイングランド代表が、鎧を着た侍として登場。ファンのサポートが選手たちの鎧となるというメッセージになっている。またファンには、応援する様子の写真をSNSに、ハッシュタグ「#WearTheRose」と共に投稿するよう促している。またエミレーツ航空は、有名なレフェリーであるナイジェル・オーウェンス氏を起用したマナー啓発動画を制作した。
マスターカードは、ラグビーのタックルの衝撃を体験できるイベントを、9月中旬にロンドンで開催した。VR用スーツ「テスラスーツ」を着用すると、クリス・ロブショウ選手、マギー・アルフォンシ選手、ジェイソン・ロビンソン選手(いずれもイングランド代表)のタックルを体験できるというものだ。
(文:田崎亮子)