※記事内のリンクは、英語サイトも含みます。
障害者の人権を考える新キャンペーン、ありふれた日常を描く
パラリンピック開会(24日)を目前に控え、障害者への差別をなくすことを目指すキャンペーン「WeThe15」が公開された。障害のあるアスリートの取り上げ方としてポピュラーなのは、同情を誘うような演出や、スーパーヒューマンシリーズのようにヒーローとして称えるものだろう。この動画でも、冒頭で彼らが浴びるのは「インスピレーションを与えてくれる」「勇気がある」「あなたはスーパーヒーローだ」といった称賛の声だ。
しかし「本当に?」という声とともにトーンが一転。住宅ローンは抱えているし、植物も枯らしてしまう。リアリティー番組だって観るし、マッチングアプリで知り合った人とデートにも出かける。世界人口の約15%が障害を持って暮らしているが、「あなたたちが私たちのことをとても普通に、とても人間らしく見ること」でしか、両者の間にあるバリアを打ち破ることはできないと訴えかける。制作はアダム&イブ/BBD。
レポーティング業務の比重が増すマーケター
マーケターがレポーティング業務に費やす時間は過去10年間で57%も増えていることが、PHDとWARCの調査で明らかになった。ブランドのシニアマーケター1,721名を対象に実施した同調査によると、88%以上のマーケターがパフォーマンスの測定や競合分析、オーディエンスインサイトの作成に大半の時間を費やしているという。
一方で、AI(人工知能)による自動化でキャンペーンの制作やエグゼキューションにかかる時間は削減された。クリエイティブ思考や新しいアイディアを生み出すために使われる時間は、業務時間のわずか18%程度とみられる。
ディズニープラスの契約者数、1年間で約2倍に
ウォルト・ディズニーが先週発表した第3四半期決算によると、ディズニープラス(定額制の動画配信サービス)の契約者数がわずか1年で5,750万人から1.16億人と大幅に増加した。同社の他の配信サービスも、ESPNプラス(1,490万人、前年同期比75%増)、Hulu(4,280万人、同21%増)であった。消費者向けの事業は好調で、売上高は42.56億米ドル(同57%増)、営業損失も6.24億米ドルから2.93億米ドルへと減少した。
しつこい咳の辛さ、6秒の動画で表現
なかなか治らない咳の辛さを、わずか6秒で表現したバンパー広告が豪州で公開された。咳止め薬ブランド「デュロ・タス」のキャンペーン動画に登場するのは庭でヨガを楽しもうとする女性と、「長引く咳」と書かれた黒服姿で視界に入ってきたり、羽で咳を誘発したりと、しつこく嫌がらせをしてくる男性。動画は14種類用意されており、長引く咳の苛立たしさを強く印象付ける。制作はクレメンガーBBDOシドニー。
【お知らせ】
フェイスブックやグーグルなどテック大手が、在宅勤務を続ける社員の給与を住む場所に応じて削減する方針を打ち出し、波紋を呼んでいます。現時点では米国本社での適用とのことですが、将来的には世界各地でも同様の施策が導入される可能性があります。
そこでCampaign Asia-Pacificではアジア太平洋地域を対象に、調査を実施いたします。コロナ後の働き方や、在宅勤務と給与削減についての考え方について、皆さまのご意見をお待ちしております。詳しくはこちら(英語)。
(文:田崎亮子)