![パーム油の生産地でオランウータンが脅かされていることを訴求したグリーンピースの広告(2019年 クリオ金賞を受賞)が塗り絵になった](https://cdn.i.haymarketmedia.asia/?n=campaign-japan%2fcontent%2fryoko_clio_color_1200.jpg&h=570&w=855&q=100&v=20170226&c=1)
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国家安全法に揺れる香港、VPNへの需要が急増
中国政府が国家安全法の制定を目指していることが発表されてからVPN(仮想プライベートネットワーク)の需要が香港で急増していると、アトラスVPN社(VPNプロバイダー)が明らかにした。同社ブログによると、VPNのダウンロードならびにインストールは21日に520%に跳ね上がり、5月17日から24日までの期間では150倍に増えたという。
香港の治安維持のためだとして国家安全法の導入を審議する旨が発表されたのは、全国人民代表大会(22~28日)開催前日の21日。その後、28日午後に採択が決定した。中国本土はインターネット規制が厳しく、グーグルやフェイスブックなどを利用できない。香港は現在のところインターネット利用に制限は無いが、今後は監視や検閲が強まるのではないかという懸念から、VPN導入への関心が急速に高まっているという。
クリオ賞の受賞作品が塗り絵に
在宅勤務や休校で自宅にいる人たち(大人も子どもも)に向けて、世界的な広告賞「クリオ賞」が塗り絵をダウンロードできるサービスを開始した。モチーフとなっているのは受賞作品10点で、広告主や広告会社の名前、作品名、受賞年なども記されている。
クリオのPRディレクター、シーナ・バーミンガム氏は「広告界の人々がストレスを解消できる、あるいは子どもたちへの贈り物となるアクティビティーを提供できればと願っています。これによって、母親や父親が生活のために何をしているのかという会話のきっかけ(あるいはオンライン会議中に何度も繰り返される質問に対する適切な答え)を提供できれば」とコメント。塗り絵はこちらからダウンロード可能で、完成したら「#ColorMeClio」というハッシュタグとともにツイッターやインスタグラムで公開できる。
電通と博報堂、再開計画を発表
緊急事態宣言が25日に解除され、さまざまな企業が事業活動の再開方針を発表している。電通ならびに国内電通グループ各社は、6月1日より「リモートワークを基本とした業務体制」に変更すると発表した。1日からの「フェーズ1」は出社人数を2割以下に抑え、続く「フェーズ2」では出社人数の割合を5割に緩和する。フェーズ2への移行時期については未定。一方、博報堂ならびに博報堂DYメディアパートナーズは、6月末までを目途に、在宅テレワークの業務体制を継続していく。
食品メーカー6社、レシピ投稿でコラボレート
外出自粛によって、家族がそろって自宅で食事をする機会が増えた。非常事態宣言が解除されたとはいえ、この動きがすぐに変わることはないだろう。「毎日のご飯づくりをみんなで応援」しようと、食品メーカーが結集してレシピを投稿する企画「#うちで食べよう」がスタートした。参加するのはキッコーマン、味の素、キユーピー、ハウス食品グループ、マルコメ、ミツカンの6社。毎週1つの食材をテーマに、各社がレシピをSNS上で公開していく。
ニュージーランド、観光誘致ムービーを公開
新型コロナウイルスに迅速に対応し、早くも4月末には感染拡大阻止の「戦いに勝利した」とジャシンダ・アーダーン首相が宣言したことで注目を集めたニュージーランドが、観光誘致キャンペーンの動画を公開した。美しい自然をとらえた映像には、「私たちが大切にしているものや、もう必要のないものについて、新たな視点で見つめる機会を持てました」「大事なものを思い出すと、そこにはピュアなものが残ります」というナレーションが重ねられている。
【お知らせ】
ライブストリーミングイベント「Campaign Connect」が6月2日、3日に開催されます。事前登録をお忘れなく!
(文:田崎亮子)